TBS系の情報番組「ひるおび!」(月〜金曜午前10時25分)が11日、放送2000回を達成した。2009年3月にスタートした同番組は、午後の部(午前11時55分〜午後1時54分)が昨年の年間平均視聴率6・9%で、12年から5年連続で同時間帯トップを達成。番組全体でも6・0%で、5年連続トップを死守した。ところがなぜか「ひるおび!」関係者は、全く安心できない状況だという。その理由は――。

 5年連続で視聴率トップを死守した「ひるおび!」は、恵俊彰(52)がMCを務める昼の情報番組。同時間帯では当初、圧倒的強さを見せていた日本テレビ系の「ヒルナンデス!」や、最近台頭著しいフジテレビ系の「バイキング」を尻目に視聴率トップを快走している。

 だが「ひるおび!」の松添美徳制作プロデューサーは、5年連続年間視聴率同時間帯トップを喜びつつ「昨年は秋以降の他局の追い上げも厳しく、まさに“逃げ切り”勝ちでした」とコメントを発表。喜ぶというより、どこか危機感を感じさせる発言だ。

 かつての王者だった「ヒルナンデス!」から視聴率トップの座を奪った「ひるおび!」だが、最近は坂上忍(49)がMCを務める「バイキング」が数字を稼いでいる。視聴率6%台を記録する日も目立つようになり、追い上げを無視できない状況になっている。

「タモリの『笑っていいとも!』の後を引き継いでスタートし、直後は“失敗作”とまで言われた『バイキング』だが、今やフジの数少ない看板番組になりつつある。坂上さんがタブーを気にせずゲストやコメンテーターに突っ込んだ質問をすることで、ネットニュースでも速報されるようになり、一気に火が付いた」(テレビ関係者)

 また高視聴率だからといって喜んでばかりはいられない事情もある。

「実はCMの収入が、それほど多くはない。3冠王の日本テレビに比べると数字がよくても低いんです」(同)

 実際の広告収入は「ヒルナンデス!」の方が高いとみられている。

 またビデオリサーチが先日、発表した昨年の視聴率上位30番組(関東地区)で、TBSからランクインしたのは、リオ五輪中継を除くと5月13日に放送された「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」の24・0%(15位)のみ。しかもこの放送は“ゲス不倫騒動”で活動休止を余儀なくされたベッキー(32)が復帰するという、大きな話題があった。

 ちなみに低迷が続くフジからランクインしたのは、1月18日放送の「SMAP×SMAP」の31・2%(3位)のみ。これもジャニーズ事務所から独立しようとしたメンバーの生謝罪といういわく付きの放送だった。

「フジも開局以来の危機と言われるが、TBSもベッキーの復帰しか高視聴率を記録した番組はなかったことを考えると、フジと大差ない。そうしたなかで『ひるおび!』の貢献は大きいが、逆に言えば視聴率トップから転落したときの反動が大きい。プロデューサーが危機感を募らせるのは当然でしょう」(同)

 5年連続視聴率トップとはいえ、「ひるおび!」関係者が安心できる状況ではなさそうだ。