大相撲初場所5日目(12日、東京・両国国技館)、十両の宇良(24=木瀬)が旭秀鵬(28=友綱)を破って無傷の5連勝。新入幕へ向けて大きく前進した。

 173センチの小兵は土俵際まで押し込まれたが、相手が体勢を崩したところで逆襲。背後に回り込んで一気に寄り切った。取組後は「(逆襲の場面は)チャンスが見えた気がして、走るしかないと思った」と振り返った。

 まだ5日目とはいえ、十両で全勝は一人だけ。東3枚目の今場所で勝ち越せば、次の春場所で新入幕が見えてくる。宇良本人は「全勝? 5日しかたっていないから意識していない。千秋楽の結果が大事なので」と気持ちを引き締めた。初場所後の2月には母校の三重・鳥羽高校OBらによる激励会が京都で予定されている。新入幕を確実にして出席すればこれ以上ない“凱旋”となる。

「そうなればパーティーも間違いなく盛り上がる」(関係者)と周囲の期待は膨らむばかり。角界内でも、アクロバティックな相撲で観客を沸かせる宇良の新入幕を待望する声は多い。審判部長の二所ノ関親方(60=元大関若嶋津)は「(低い体勢で)頭を上げないし、動きがいい。ああいう力士が(幕内に)上がってくれば人気が出る。楽しみ」。

 大阪・寝屋川市出身の宇良にとって、春場所はご当所場所でもある。幕内で活躍すれば、人気の面でもブレークは必至。相撲人気のさらなる復活を目指すうえでも、貴重な人材となりそうだ。