仕事ができる人に限って「うまく休んでいるな」と思うことがありませんか? 日本人は、ビジネススキルや語学力を高めようとしたり、資格を取ろうなどと考える前に、まず自分の「休み方」を問い直す必要がある――外資系企業のトップとして20年近く毎年、増収増益を達成して活躍した吉越浩一郎氏(近著に『気力より体力』がある)が、日本のビジネスパーソンが「見落としていること」を語ります。

8月のお盆休みに、9月のシルバーウィーク、10月も体育の日を含めた3連休……あなたは連休をしっかり“休め”ているでしょうか?

小旅行に出かけた人やスポーツを楽しむ人、あるいは家族でキャンプに出かけたり、話題の店でおいしいものに舌鼓を打ったりなど、さまざまな過ごし方をすると思います。

それが“リフレッシュ”になっていればいいのですが……「かえって疲れてしまう」という人も、いるのではないでしょうか。

それでなくとも今の時期は、夏の暑さが落ち着いてくる季節の変わり目。体調が不安定になりがちです。こういう時期こそ、いつにもまして“睡眠”を十分にとり、日常的に体力を失わないように努めることが重要です。『気力より体力』にも書きましたが、体力が落ちているのに、休みの日だということで、“リフレッシュ”しようとあちこちへ出かけたり、自宅にいても平日と変わらずせわしなく仕事をして頭を使ったりしていては、より一層疲れるだけです。

日本人に「休むこと」が必要な理由

私は外資系企業で長く働き、欧州人の休暇の過ごし方を目の当たりにしてきました。彼らは実に上手に“リフレッシュ”します。特徴的なのは、彼らは日頃から残業をせず、効率的に働くことによって、体力を削り取るような働き方を元々していないこと。だから、週末には「頭を切り換える」、つまりメンタル面をリフレッシュするだけで、週明けからは心機一転、体力十分で仕事に臨めるのです。