ランボルギーニ。フェラーリと同じくイタリアの片田舎であるモデナを発祥とするスーパーカーメーカーだ。「カウンタック」「ミウラ」など往年モデルは、1970年代のスーパーカーブームの一翼を担ったことでも知られる。

最新の「ウラカン」で2462万円から、「アヴェンタドール」で4317万円からという超高額車を扱うランボルギーニは、近年このジャンルの雄であるフェラーリに継ぐ規模にまで急成長を遂げた。拙著『フェラーリ・ランボルギーニ・マセラティ 伝説を 生み出すブランディング』でその歴史や歩みを詳しく解説しているが、2000年時点では296台に過ぎなかった全世界販売台数は、2015年に3245台まで拡大。7000台程度のフェラーリとはまだ開きはあるものの、それでも世界にその名をとどろかせているところにすごみがある。

価値や魅力を一層高めるステージへ

初来日したランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEO

そのランボルギーニが、次のステージへと歩みを進めようとしている。といっても、今回、初来日したランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEOは「(ウラカンとアヴェンタドールという)2シリーズしか持たないランボルギーニとしては年間3500台以上造るつもりはない」と断言している。

これには2018年に投入予定であるSUV「ウルス」の数字は考慮されていないだろうが、一般的な量産の自動車メーカーと比べれば、数を稼げば良いと単純に言えないところにこのセグメントの難しさがある。

ランボルギーニが当面目指すところはこれ以上の販売急拡大ではない。スーパーカーブランドとしての価値や魅力を一層高めていくのが主眼だ。フェラーリをはじめとする競合といかに伍していったらいいか、という課題も透けて見えてくる。