「同じ舞台での前哨戦」を勝利、膨らむ期待

10月2日にフランスのシャンティイ競馬場で行われる世界最高峰のGⅠレース「凱旋門賞」(芝2400m)に、今年の日本ダービー馬マカヒキ(3歳牡馬)が挑む(ちなみにマカヒキの意味はハワイの収穫祭をさす)。

これまで凱旋門賞には、日本の名馬が19度も挑んでいるが、エルコンドルパサー(1999年)、ナカヤマフェスタ(2010年)、オルフェーブル(2012、2013年)の計4回の2着が最高だ。日本競馬界の至宝とされるディープインパクト(2006年)でも3着の入線(後に失格、後述)だった。

もしマカヒキが勝利すれば日本競馬界の悲願が叶うことになる。そのマカヒキは、9月11日に行われた凱旋門賞の前哨戦の1つ、ニエル賞(GⅡ、芝2400m)に出走。各馬がけん制しあい「超スロー」のレース展開の中で3番手を進み、ゴール前では「落鉄」(蹄鉄が外れた)しながらも先行馬をきっちりと差し切り、見事に勝利した。

今年の凱旋門賞は、本来の開催競馬場であるパリのロンシャン競馬場が大規模改修工事中。そのため、パリから北へ電車で40分ほどの距離にあるシャンティイ競馬場で開催される。前出のニエル賞も本番と同じ舞台のシャンティイ競馬場で開催された。凱旋門賞と同じ舞台で行われた前哨戦をマカヒキが勝利したこともあり、日本馬初の凱旋門賞制覇への期待は膨らむ。

マカヒキの競争能力の高さに加え、オーナーの「強運」にも期待したいところだ。同馬のオーナーは、CADソフトウェア大手で東証1部市場に上場する「図研」を率いる金子真人(かねこまこと)社長(71)。競馬界では言わずと知れた大馬主で、個人系の馬主としては、実績はナンバーワンである。金子氏の名前を知らない人も、前出の「ディープインパクトのオーナーだった人」といえば、少しは実感がわくかもしれない。

さらに、直接関係ないが、最多勝を挙げている武豊騎手(47)とは、年齢こそ違うが戌年生まれで誕生日も同じ3月15日。個人として、日本の競馬界になくてはならない存在だ。