昨年、浦安市が未受精卵子の卵子凍結を行政として支援する取り組みをスタート。世界でも例のない助成が、大きな話題となっている。

実は浦安市が手掛けるのは卵子凍結だけではない。市が主催する婚活イベントや産後うつなどを防ぐためのホテルなどを利用した産後ケア事業、発達障害児の超早期療育支援など、現実的な子育て支援を続々と打ち出している。前編記事に続き、松崎秀樹市長に話を聞いた。

前編:卵子凍結に助成を決めた浦安市長の「覚悟」

卵子凍結は少子化対策の一部に過ぎない

――浦安市が始めた卵子凍結への助成が話題ですが、実はそれだけではなく、さまざまな少子化対策をしていると聞きました。

卵子凍結保存のことをよく取り上げていただくのですが、浦安市がやっているのはそれだけではありません。結婚する前の出会いから、出産や妊娠子育て支援までと、一貫した少子化対策を行っています。

まずは、婚活事業。年2回、浦安市内のホテルの宴会場で街コンを開催しています。毎回さまざまな趣向を凝らしてやっています。他の首長さんたちにもよくお話するのですが、婚活に市が絡むのは効果が大きいと感じています。民間ではなく市がやることで、信頼度が増すというメリットもあるようです。

もうひとつは、出産後に母子で一緒に格安でホテル滞在できるというプランを提供しています。お母さんたちに「どうしたら2人目、3人目を産んでくれるのか?」と聞いたら、まずは産後のストレスがなくなれば、と言う。高齢で3人目を出産したら、体力も続かないし、イライラしながらの子育てになるのも本意ではない。ストレスを解消するために、産後ケアとして格安でホテルに滞在できます。

浦安市内には東京ディズニーランドがあるため、観光客向けのホテルがたくさんあります。婚活事業でも産後ケアでも、市内にあるものを活用しようということです。