高校の休み時間、帰り道、友人と出掛けたショッピング――いつでも、誰の手にもカメラがある。そんな青春を過ごしているのは、スマホネイティブ世代だけです。彼らはスマホのアプリを駆使して、「盛った」自撮り写真を撮り続けています。今回は中高生の自撮り事情についてお伝えします。

まったく人気が衰えない“盛れる”アプリ

「SNOW」というアプリはご存じでしょうか。顔を入れ替えたり、顔に動物のイラストを合成したりして自撮りができるアプリです。韓国ネイバーから独立したキャンプモバイルが2015年9月にリリースし、現在はネイバーの子会社であるスノー・コーポレーションが提供しています。2016年5月にはApp Store無料総合ランキングで1位を獲得。執筆時の2016年9月でも無料総合ランキングの2位につけている人気ぶりです。

中高生に人気の写真加工アプリは過去にもありましたが、あっという間に広がり、すぐ飽きられていくケースがほとんどでした。しかし、この連載でも何度かSNOWの話題は登場していますが、その間も「SNOW」の人気はまったく衰えません。もはや「自撮り=SNOW」というほどの人気ぶりです。

中高生に大人気の藤田ニコルさんもSNOWの愛用者。人気のスタンプを使っています

なぜ、これほど人気なのでしょうか。それは“盛れる”からです。“盛る”とは、普段の自分よりもかわいく見せること。「この写真、盛れたわ。マジ原型とどめてない」などと使います。SNOWで自撮りをすると、目が大きく加工され、肌はキレイに補正され、ほおが赤く染められます。顔は少し丸くなり、幼いかわいらしさが表現されます。

さらに、SNOWには700種類以上の「顔認識スタンプ」が用意されています。顔認識スタンプとは、自動で顔を認識し、ネズミやクマのイラストを合成できる加工の種類を指します。中でも断トツで人気なのが、ピンクの耳がついたネズミのスタンプです。このスタンプには、顔がかわいく盛れるうえに、画面全体にキラキラと紗(しゃ)をかけたような加工が施されます。