日本では、目に関するさまざまな誤った常識がはびこっています。目の健康は「医学」であるにもかかわらず、コンタクトレンズメーカーや美容業界、薬品メーカー、はたまたインチキなお手軽健康本といった商業主義の宣伝に、多くの人が洗脳されているからでしょう。

私が初めて書いた一般向けの書籍『やってはいけない目の治療 スーパードクターが教える“ほんとうは怖い”目のはなし』で、日本にはびこるさまざまな誤った常識を指摘しました。その一部をここで紹介したいと思います。

ブルーベリーを食べても目はよくならない

ちまたではブルーベリーが目によいと盛んに宣伝されています。ブルーベリーのサプリメントをせっせと取っている人もいるようです。しかしこれは、私に言わせれば都市伝説のようなものです。そもそもの始まりは、第二次世界大戦中の空軍パイロットの話でした。当時は夜間も有視界飛行でした。夜もよく見えないと困るので、ブルーベリーのジャムを食べていたという逸話が残っています。

これはブルーベリーに含まれるアントシアニンが目によいと信じられていたからです。しかしブルーベリーに抗酸化作用があるのはわかっていますが、眼の健康によいかもしれないという程度の希望的な観測だけで、医学的な効果は証明できていません。

ただし、私はサプリメントを全否定しているわけではありません。たとえばルテインとゼアキサンチンには加齢黄斑変性への重要な予防効果があります。