なんだか眠れない……というとき、その原因はもしかしたら「歯の噛み合わせ」にあるかもしれません。不眠の原因として思い浮かべやすいのはストレスや生活習慣ですが、実は噛み合わせが不眠の原因となっているケースがあるそう。そこで、噛み合わせと睡眠の関係について、氏家歯科医院院長の氏家賢明先生に伺いました。

噛み合わせと歯並びは違うもの

まず知っておきたいのが、「噛み合わせ」と「歯並び」は全く別物であるということ。歯並びが良くても噛み合わせが悪い人もいるのだそう。見た目だけでは判断できない場合も多く、口が開けにくくご飯が食べづらい、虫歯ではないのに噛むと痛むなど、その症状から診察に訪れる患者さんも多いといいます。では、噛み合わせが悪いことは、身体にどんな悪影響を与えるのでしょうか。

「噛み合わせの悪さは、肩こり、腰痛、頭痛、手足の冷え、生理痛をはじめ、さまざまな不定愁訴(原因は不明だが、なんとなく身体の不調を感じる状態)の原因となります。まだ一般的には知られていませんが、歯は全ての臓器、骨格と密接に関連しているので、心身のあらゆる疾患につながってしまう可能性があるのです。もちろん不眠にもつながります」と氏家先生。

噛み合わせが悪いと骨格の変位をもたらすため肩こりや腰痛、頭痛など、筋肉のコリや血行不良を生じます。すると、うまく力を抜くことができず、自律神経のバランスが狂い、身体が常に交感神経優位な緊張状態となり、眠りづらくなってしまうそう。