子の成功を願うのは、いつの世でも親の常。



著名人の子息が、芸能界でデビューするケースは多いが、そこは人気と実力の世界。親の後押しがあったとして、成功するのは極くわずかだ。反対に事件や不祥事を起こし、世間を騒がせてしまうことも散見される。



三田佳子はCM降板、石田純一も



女優・高畑淳子の息子、高畑裕太は強姦致傷罪で逮捕されたが、示談が成立し不起訴となった。しかし、事件が事件なだけに、芸能界復帰はかなり厳しいと見られている。


「裕太は23歳になったばかりで若く、役者としての経験はまだ多くはありませんが、これまでNHKの朝ドラ『まれ』(2015年)や、今年の『仰げば尊し』(TBS系)など多くのドラマに出演してきました。大河ドラマ『真田丸』では淳子との親子共演が決まっていましたし、今後も映画やドラマ、舞台などの仕事が目白押しでした。これは母親の淳子のプッシュがあったからこそ、と言われています」(テレビ誌ライター)



女優の三田佳子の次男、高橋祐也は俳優、ミュージシャンとして活動していたが、覚せい剤取締法違反で計3度逮捕された。大物女優の三田は、祐也が高校生のころから小遣いを毎月50万円渡すなど、度が過ぎるほど溺愛し、結果、常識的な生活ができなくなっていたようだ。三田はこのとき、10社近くあったCMを降板せざるを得なくなった。



今年の都知事選に一度は出馬の意向を示した石田純一の息子・いしだ壱成は、俳優として成功しかけている中で、大麻取締法違反で逮捕された。舞台を降板し、芸能活動の休止を余儀なくされた。また、タレントではないが、2013年、日本テレビの社員だったみのもんたの次男が、窃盗未遂で逮捕されたこともあった。



不祥事を起こしたわけではないものの、坂口良子の娘でタレントの坂口杏里は、このほどAVデビューすることが明らかになり、話題になっている。



のし上がるのは「実力」



もちろん一方で、実力と人気を兼ね備えた2世タレントもいる。



宇多田ヒカル『Fantome』

宇多田ヒカル『Fantome』




たとえば、藤圭子の娘である歌姫・宇多田ヒカル、「アナ雪」が大ヒットした松たか子は歌舞伎役者の松本幸四郎の娘、女優の杏の父は渡辺謙、森山直太朗の母は森山良子である。



伝説の俳優・松田優作の息子には松田龍平と松田翔太の兄弟、バラエティーで活躍する高橋真麻は高橋英樹の娘、などなど、一流芸能人の子どもで売れっ子になったパターンももちろんある。



その成否のカギはどこにあるのだろうか。前出のテレビ誌ライターが分析する。



「みなさん、デビュー当初こそ『○○の子ども』という看板がついていることが多くあります。親のスター性やDNAを受け継ぎながらも、成功する人たちは必ず、その後に実力でのし上がっています。名曲を作るなり、演技を磨くなり、また、トーク術の向上に余念がない、などです。それらによって評価が高まっているのです。そこには当然、うまくいかない苦悩がつきものですが、それに負けてしまった、あるいは、そこに胡坐をかいてしまい、進むべき方向性を誤ってしまうことも少なくありません」



偉大な親たちに負けない活躍をすることは、並大抵の努力ではなく、プレッシャーも大きいはず。親の七光りでデビューはできても、その後は何も保障されていない。



親の名前がなくてもオファーが舞い込むような実力を備えることが、2世タレントには求められているのだ。そこを打破してこそ、真の「スター性」が受け継がれるのかもしれない。



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(文:高城龍二)