リアリティのある会議シーン、迫力ある自衛隊の戦い、インパクトのあるSF描写などにより、公開以来大人気の『シン・ゴジラ』。今回はそんな『シン・ゴジラ』を好きになった人の好みに合いそうな作品をご紹介します!



ロボット(レイバー)が主役じゃないロボットアニメ










機動警察パトレイバー 2 the Movie



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押井守監督による『機動警察パトレイバーTHE MOVIE』に続く劇場版第2作。竹中直人、根津甚八が声の特別出演。2002年、謎の戦闘機が横浜ベイブリッジを爆破、公には自衛隊機であったと報道され、日本は緊張状態に陥る。厳戒態勢の中、警視庁特車二課の後藤は、この事件の容疑者に、1999年のPKFで東南アジアに於いて行方不明になっている元自衛隊員、柘植を挙げて捜索を始めるが、その頃ある飛行船が首都に向かっていた。



【シン・ゴジラ好きに合うPoint】



『シン・ゴジラ』的なリアルシーンが好きな方は、きっと本作の「幻の爆撃」シーンも好きなハズ。日本の領空に突如現れた侵入機に対してスクランブルを掛けるのですが、情報が錯綜して混乱していきます。そのやり取りが「中空SOC」と言われる指令所と、基地、パイロットで行われるんですが、表面上は静かに、でも事態はもう超深刻って感じで、ゾクゾクするほどカッコいいです。



また、ポリティカルな会議でのやり取りが好きな方も、中盤の「警視庁警備部緊急会議」の場面はきっと気にいるハズ。後藤隊長の台詞である「戦線から遠退くと楽観主義が現実に取って代る。そして最高意志決定の場では、現実なるものはしばしば存在しない。戦争に負けている時は特にそうだ」は、ぜひ一度使ってみたくなること請け合いです。



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ジェットコースターのようなテンポが最高!










金融腐蝕列島[呪縛]



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金融業界の内幕を描きベストセラーとなった高杉良の同名小説を、原田眞人がハリウッド的アプローチで映画化した快作。総会屋への多額の利益供与が発覚し、朝日中央銀行に東京地検特捜部の捜査が入ることになった。経営陣はパニックに陥り、政財界の大物でもある佐々木取締相談役の顔色ばかり窺う有様だった。そんな上層部の態度に奮起したミドル層と呼ばれる男たちは、銀行の悪しき因習を断ち切るべく再建のための戦いを開始する。



【シン・ゴジラ好きに合うPoint】



『シン・ゴジラ』で話題となったことの一つに、官僚的言い回しと、喋る速度が異常に速いということがありましたね。そんな部分に魅力を感じた人は、本作もきっと好きなはず。東京地検特捜部の捜査から始まる一連の物語は、サラリーマン的なリアルさが凄いです。まるで、封建社会が生きているかのような社内の権力構造、社内政治の怪奇さ。そんな中でなんとか会社を良くしようとする“ミドル”たちの動き、合間に差し込まれる雑談の場面の“あるある感”など、企業で働く人ならドンピシャ間違いなし。



また、喋る速度も結構速いんですが、それ以上にお話しの進み方が、もう息つく暇もないほどスピードで進んでいきます。一つ問題を解決しては、また別の問題が起こり、それに立ち向かう人間たちのドラマに、間違いなく息を呑むことでしょう。



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人類が“脇役”では無い、怪獣映画










ガメラ2 レギオン襲来



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『ガメラ 大怪獣空中決戦』の好評を受けて登場したシリーズ第2弾。今回は、惑星そのものの生態系を侵略しようとする宇宙生物レギオンとガメラを交えた人類との戦いを描く。北海道に落下した隕石を調査する自衛隊は、何者かが地下を通って札幌方面に移動していることを突き止める。やがて地下鉄で巨大昆虫が現れる事件が起こり、同時に巨大な植物が発生する。それは繁殖を開始した宇宙生物の仕業だった。ガメラは地球環境を守るべくその生物群に戦いを挑むのだが……。



【シン・ゴジラ好きに合うPoint】



『シン・ゴジラ』内での自衛隊の戦いは、かなり迫力のある戦いとなっていて、そこが好きな人も多いでしょう。ただ、「ゴジラ」シリーズでは自衛隊はやられ役のことが多かった、もしくはゴジラを倒すために善戦するが最終的には敗北する、という役回りが多かったかと思います。



そんな役回りに歯がゆい思いをしていた皆さんに、ぜひ見ていただきたいのが本作です。本作はとにかく自衛隊を描いた場面が多いです。主役である「ガメラ」は、強力な敵・レギオンを倒すために戦うのですが、それと同じくらい自衛隊も戦います。これは、レギオンが一般的な怪獣というよりも「エヴァンゲリオン」の使徒的な感じがあり、ガメラだけでも人類だけでも勝てない超強力な敵である為です。「ガメラ」という守護神に頼るだけでなく、自ら平和を守るために戦う。熱い戦いに胸躍ること間違いなしです。



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未曽有の事件に立ち向かう、男たちのドラマ










突入せよ!「あさま山荘」事件



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1972年2月19日、警察に追われた連合赤軍のメンバー5人が、“あさま山荘”に侵入、管理人の妻・小雀真理子さんを人質に立てこもった。山荘は雪と氷に閉ざされ、外はマイナス10度を超える極寒の地。警察側は多数の警官を動員して周囲を包囲するものの、人質と大量の武器を抱えた犯人相手に容易に近づくことが出来ずにいた。この時、現場のNo.2として指揮を執る佐々淳行は後藤田正晴警察庁長官より「人質の救出」「犯人の生け捕り」など6項目からなる指示を受ける。しかし、銃器の使用に関して佐々が求めた現場の判断に任せるとの意見は却下される……。



【シン・ゴジラ好きに合うPoint】



こちらは2作品目で紹介した「金融腐蝕列島」と同じく、登場人物たちのやり取り、ストーリーの展開といった部分で非常におススメ。なぜなら、監督:原田眞人、主演:役所広司と、「金融〜」と同じ布陣なので、同作を好きな人は間違いなくハマるからです。



冬の山荘、人質を取っての立てこもり、銃器の使用不可という過酷な状況と、人質の命を助け、犯人たちを生け捕りにするという難問を抱えた主人公。警察庁と長野県警の面子や権限を巡っての確執や、押し寄せる野次馬、現場に任せない上層部などと、板挟みにになりながらも事件解決を目指す姿に胸が熱くなるでしょう。個人的には、突入前の会議の「犯人たちは銃によって革命が成就すると確信している。我々は彼らが革命の英雄ではなく国民の敵であることを立証する」というセリフが大好きですね。



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庵野秀明監督が、最も影響を受けた岡本喜八監督作










日本のいちばん長い日



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大宅壮一(実際には半藤一利)の同名ノンフィクションを岡本喜八監督で映画化。157分と長尺にもかかわらず、最初から最後まで緊張感を持続させ、数多くの登場人物をさばいた岡本喜八の手腕が光る。広島と長崎への原爆投下やソ連の参戦など、日本の敗戦が決定的となった昭和二十年八月、特別御前会議でポツダム宣言の受諾が正式に決定した。だが終戦に反対する陸軍将校たちはクーデターを計画、一方、終戦処理を進める政府は天皇陛下による玉音放送を閣議決定する。終戦反対派は各部隊ごとにバラバラに行動を開始、やがて終戦を受け入れようとする師団長を射殺したり、玉音放送を中止すべく録音物を奪取しようとするなど、その行動が徐々にエスカレートしていく。



【シン・ゴジラ好きに合うPoint】



『シン・ゴジラ』の総監督として、また『新世紀エヴァンゲリオン』の生みの親として知られる庵野秀明。彼が大ファンと公言しているのが岡本喜八監督です(『シン・ゴジラ』でも写真で登場)。過去の作品である『トップをねらえ!』などでも、同監督の「激動の昭和史 沖縄決戦」からの影響がセリフなどにまで及んでいるほどで、『シン・ゴジラ』のハイテンポな展開も、今回紹介する「日本のいちばん長い日」からの影響がうかがえます。



カット割り、セリフの速さ、テロップの出し方(これは『沖縄決戦』の方が影響濃いかもしれません)など、リスペクトしている感じがグイグイ伝わってきて、『シン・ゴジラ』好きも満足することでしょう。また、今回のリストで紹介している『金融腐蝕列島』「あさま山荘』の監督である原田監督が昨年リメイクしており、“好き”の方向が同じベクトルであることは間違いないでしょう。白黒、戦争ものということで毛嫌いせず、ぜひ観てみてください。



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【オススメ人】

TSUTAYAスタッフ:やまも山



TSUTAYA online、TSUTAYA店舗、Tポイントと様々な部署を渡り歩いた後、現在ネットのアクセス解析やリサーチを担当中。高校時代、偶然道に落ちていた「攻殻機動隊」のコミックと出会い、SF大好き人間に。W.ギブスン、P.K.ディックなどの小説もお気に入り。






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