9月25日夜に放送されたバラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!登山部アイガー登頂プロジェクト2時間スペシャル』(日本テレビ系)が、平均視聴率17.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録したことが明らかになった。



過酷な登山にチャレンジしたお笑いタレント・イモトアヤコに対し、視聴者を中心に「感動した」という賛辞があふれている。



Twitterでは「イモト」がトレンドに



今回の放送は、同番組内でイモトが担当している人気企画「イッテQ登山部」。昨年放送されてマッキンリー登頂に続くチャレンジとして2時間スペシャルで放送された。



「第7の山」としてイモトがチャレンジしたのは、スイスに位置する標高3,970mの名峰「アイガー」。アルプス山脈の三大北壁の一つで、「死の崖」の異名をもつ難関。地元ガイドが審査する技術テストに合格しないと(イモトらは番組前半でテストにチャレンジ)登ることが許されない、上級アルピニストの山だ。



放送中、「イモト」のキーワードで2万件以上のツイートを記録。応援や感動の声があふれた。



平均視聴率は17.5%をマークし、同時間帯に放送された大河ドラマ『真田丸』(NHK)の15.7%を超えることに成功。前回のマッキンリー登山SPの17.1%も上回る好結果となった。



「感動力」の秘密は「ガチ感」と「笑い」のミックス感



「イッテQ登山部」企画が毎回視聴者から賛辞を受けるポイントの一つは、企画の「ガチ」具合とお笑い要素のミックス感だろうか。



今回イモトは、滑って落ちれば即事故につながりかねない雪山で、絶壁や平均台ほどしかない歩幅の道を進んでいく。恐怖のあまり、立ち止まって涙するシーンがあったように、いかに危険なチャレンジなのか映像越しにビシビシ伝わってくる。そんな見ているだけで足のすくむような過酷さが、他バラエティの追随を長年許さない。



また同企画が一般的な冒険ドキュメンタリー物と一線を画するのは、イモトら登山隊の生み出す笑い。ベテラン登山家の「天国じじい」こと貫田宗男らと息の合った掛け合いを展開したり、突風吹き荒れる山でトイレをしたり(イモトが大ファンである安室奈美恵のリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックのテーマソング『Hero』で演出)するなど随所の笑いどころを用意しており、バラエティーの本分も忘れていない。



そして番組最後には、アイガーの登頂に成功。笑いあり涙ありで視聴者の感情を揺さぶり、感動が迫ってくる。『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の岡村隆史のオファーシリーズなどが見せてきた感動を彷彿とさせる。



2014年に、日本テレビ・大久保好男社長直々のお達しで断念したエベレスト挑戦もまだ残しているイモト。今後も登山の感動を視聴者に届けてくれそうだ。



(文:桜井恒二)