『アングリーバード』ってどんな映画?



舞台は飛べない鳥たちが暮らす平和な島バードアイランド。太い眉毛がトレードマークの怒りんぼうのレッドは、その性格が災いし、周囲から常に仲間外れにされてしまう。そんなある日、ブタの軍団が島に上陸し、鳥たちが大切に育てているたまごを奪い去ってしまう。レッドは、ハイテンションでお調子者のチャック、体は大きいがビビると爆発してしまうボムと手を組んで、たまご奪還作戦に乗り出すことに。全世界で30億ダウンロードを記録したモバイルゲームを映画化した。



観るべき理由:1――ゲームの映画化と侮るなかれ! 意外とグッとくる仕上がりに



人気ゲームのアニメ映画化と聞けば、日本では「ポケモン」「妖怪ウォッチ」などヒット作が多い分、どうしても子供向けというイメージが拭いきれない面も。本作もゲーム、しかも決してストーリー性が強いとはいえないモバイルゲームが原作だけに、「仕掛けが派手なだけのアトラクション映画じゃない?」と思う人も多いはずだ。



ところが実際に見てみると、「怒りんぼうだけど実は寂しがり」という主人公レッドの複雑な性格がドラマを豊かにし、仲間と力を合わせて故郷のピンチに立ち上がるストーリーに思わずグッときてしまうという、いい意味で意外な仕上がり。ゲームの映画化と侮るなかれ!なのだ。



観るべき理由:2――坂上忍が初のアニメ声優で“俳優”の本領発揮



日本語吹き替えで主人公のレッドを演じるのは、坂上忍。“日本一の怒りんぼう”として白羽の矢が立ったが、確かに若い世代にとっては「よくテレビで怒っている人」という印象が強いかも…。それだけに単なる話題作りのキャスティングに思えたが、アフレコでは本業である“俳優”の本領をいかんなく発揮し、「いつもとにかく怒っている」「けど、どこか憎めない」レッドに活き活きとした躍動感を吹き込んだ。



レッド役の坂上忍

レッド役の坂上忍




ちなみに坂上がハリウッドのアニメ映画で声優を務めるのは初めて。「そういえば昔、坂上忍って『大草原の小さな家』の吹き替え声優をやっていなかった?」なんて遠い目をすると、年齢がバレてしまうので要注意!



観るべき理由:3――『怪盗グルーの月泥棒 3D』も手がけた本作プロデューサーを直撃!



本作のプロデューサーであるジョン・コーエン氏が来日し、インタビューに応じてくれた。『怪盗グルーの月泥棒 3D』『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』など世界的ヒット作品を次々と世に送り出すコーエン氏が明かす、「思わずグッときてしまう」本作の秘密とは?



ジョン・コーエン氏

ジョン・コーエン氏




「原作になったゲームがとてもシンプルな内容だから、オリジナルの要素を盛り込む作業はとても楽しかったよ。一番のこだわりは、やっぱり感情移入できるキャラクター作りだね。魅力的であるのはもちろん、どこか短所や欠点もあって『周りの誰かに似ているな』なんて思ってもらいたかった。そんな“ヒーローらしからぬ”彼らが、たまごを取り戻すという難攻不落のミッションを通して、きずなを深めるストーリーも気に入っている。3人…今回は3羽だけど(笑)、まるで疑似家族のように見える点は『怪盗グルーの月泥棒 3D』に共通しているね」 ちなみに映画に登場する可愛らしい赤ちゃん鳥のベイビーバードは、「このフォルムを見てもらえれば気づくと思うけど、トトロに影響を受けた部分がある」のだとか。



(撮影・文:内田涼)


映画『アングリーバード』

10月1日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー





原題:Angry Birds

全米公開:5月20日

監督:ファーガル・ライリー、クレイ・ケイティス

製作:ジョン・コーエン『怪盗グルーの月泥棒3D』

日本語吹替え版声優:坂上忍(レッド)、りんか&あんな(ベイビーバード)