29日、映画『ジェイソン・ボーン』(10月7日公開)に出演している女優のアリシア・ヴィキャンデルが、都内の八芳園で行われた初来日記念イベントに登場。当日の司会を務めたお笑い芸人トレンディエンジェル(斎藤司、たかし)のギャグに絡めて「アリシアさんだぞ」と挨拶してファンを魅了し、初めて訪れた日本については「父とは『いつか一緒に行きたいね』と言っていました」と語った。



『ジェイソン・ボーン』は、マット・デイモン主演で大ヒットを飛ばした『ボーン』シリーズ3部作のリブート作品。劇中では、かつてCIAと激闘を繰り広げた最強のエージェント:ジェイソン・ボーンが、父に秘められた新事実を知ったことにより、再びCIAと戦いを繰り広げる姿が描かれる。新キャストとして参戦したヴィキャンデルは、CIAに着任した新人エージェント:ヘザー・リーを演じた。



 

アリシア・ヴィキャンデル初来日記念イベントより




ヴィキャンデルは、会場となった八芳園が誇る日本庭園をイメージしたドレスを身にまとって登場。初来日については「小さい頃から10代にかけては、残念ながらここにはいない父と一緒に、村上春樹さんの本を読んでいたんです。父とは『いつか一緒に行きたいね』と言っていましたし、日本は私が最も行ってみたい国だったんですよ」とにこやかに話した。



自身も『ボーン』シリーズのファンだったというヴィキャンデルは「キャスティングがまだ決まっていない段階だったんですが、最初にポール・グリーングラス監督とお会いした時は、彼がマット・デイモンと再びタッグを組んで本作を作るということに、とても興奮していました」とコメント。続けて「ロンドンに移り住んだ時は、日曜日が映画の日で、3部作のボックスセットを女友達とよく見ていたんです。スパイというジャンルにフレッシュな新しさを持ち込んだこと、そして同時代性を感じさせてくれるところが好きで、初めて現場に足を踏み入れた時は、シュールな感じがしましたね」と振り返った。



 

アリシア・ヴィキャンデル初来日記念イベントより




内容とテーマについて尋ねられると「3部作はブッシュ政権との密接なつながりを感じさせるものでしたが、『ボーン・アルティメイタム』でシリーズが完結して以降の10年間で、社会は大きく変わりました。今では、生活においても、社会においても、そして戦争においても、テクノロジーが大きな役割を担っています。私が演じているキャラクターは、この10年で起こった変化のシンボルと言えますね。最も大きなテーマは、プライバシーと治安の対立でしょうか」と紹介。



CIA長官役で出演したトミー・リー・ジョーンズについては「トミーと仕事をできることは、最高なことです。彼はレジェンドですから、尊敬していますし、憧れています」と絶賛。しかし「とてもストイックで屈強な人なので、ちょっと怖い人なんじゃないかと思っていました」と緊張していたことを告白。そんな中で迎えた撮影の初期段階で、ヴィキャンデルはジョーンズから「アリシア、君に見せたいものがあるんだ」と言われ、ジョーンズの後をついていくと、生まれたばかりのポニーの写真をアイパッドで見せてもらい、これがきっかけで2人は打ち解けたという。



 

アリシア・ヴィキャンデル初来日記念イベントより




共演者から学んだことを質問されると「世界的に一線級の俳優と共演して学んだ最良のことは、目の前で見ることができた、彼らの仕事ぶりです。最も地に足がついていて、仕事に対する情熱について話すことにオープンなマットからは、アクション作品に向けての準備の仕方を学びました。マットは、グリーングラス監督から(撮影がスタートする)およそ1年前に電話を受け、『この作品をやろう。君はすぐジムに行かなきゃね』と言われたそうです。私は、そういった準備は喜びでもあると思うんです」と語り、製作中の主演作『Tomb Raider(原題)/トゥーム・レイダー』についても「少しずつトレーニングを始めていて、これまで経験がないムエタイやキックボクシングは、すべてが楽しいものになるでしょうし、バレエの経験を活かせればいいなと思います」と抱負を語った。



演じたリーについて、自分と似ているところがあるか尋ねられると「ヘザー・リーは、野心的で、強く、賢い女性です。監督と初めて会った時、CIAにおいて、これほど若い人がこういった地位に就くことがあるのか訊いたことを覚えているんですが、実際にあるということを学びました。グーグルでは、30歳以下で博士号を複数持っている方がざらにいるんです。そういった意味でリーは尊敬できる人ですが、人生の計画や倫理観には捉え難いところがありますね」と話し「私は小さな向上心のようなものは持っていたいと思いますが、リーと私が大きく異なるのは、リーが一匹狼なところです。彼女は自分を守るために、壁を作っているんですよね。また、彼女は余り笑わないですが、私はユーモアを持って、色々なことを軽く受け止められるような人になりたいです」と続けた。















日本で『ボーン』シリーズを撮影するなら、どこがいいかと質問されると「今はこうして東京にいますが、京都はぜひ行ってみたいですし、北の地方も素晴らしいと訊いています。私はスキーをするのが大好きなのですが、日本には素晴らしい山々がありますよね。また、温泉にも行ってみたいです。こうして考えると、色々なシーンを取らなければいけないですね(笑)」と楽しそうに答えた。



当日は、10月3日に28歳の誕生日を迎えるヴィキャンデルに、トレンディ・エンジェルがヴィキャンデルの誕生花である紅葉柄の和傘をプレゼントする一コマも。「アリガト」という言葉と共に受け取ったヴィキャンデルは「日本は紅葉が美しい国だと聞いているので、次は秋に来てみたいですね。それまでは、この傘を見て日本を思い出したいです」と話し、キュートなポーズを取りながら満面の笑顔を見せていた。


映画『ジェイソン・ボーン』

2016年10月7日全国公開



監督:ポール・グリーングラス

脚本:ポール・グリーングラス、クリストファー・ラウズ

キャラクター原案:ロバート・ラドラム

出演:マット・デイモン、ジュリア・スタイルズ、アリシア・ヴィキャンデル、ヴァンサン・カッセル and トミー・リー・ジョーンズ

原題:JASON BOURNE

邦題:ジェイソン・ボーン

公開日(北米)2016年7月29日、(日本)2016年10月7日

配給: 東宝東和