『ジェイソン・ボーン』ってどんな映画?



CIAの極秘プログラムによって“最高傑作”の暗殺者に仕立て上げられたジェイソン・ボーンは、巨大組織との対決の果て、ついに記憶を取り戻した。数年後、俗世とは無縁の生活を送っていた彼のもとに、元同僚であるニッキーが現れ「CIAが全世界を監視・操作するための極秘プログラムを始動させた」と告げた。その陰謀の裏には、ボーンと彼の父親にまつわる秘密が…。世界が混迷を極めるなか、ボーンの新たな戦いが幕を開ける。



観るべき理由:1――お待たせ!あのジェイソン・ボーンが9年ぶりの再始動



記憶を失った最強の暗殺者ジェイソン・ボーンが、あるべき自由と未来を取り戻す姿を『ボーン・アイデンティティー』(2002)、『ボーン・スプレマシー』(2004)、『ボーン・アルティメイタム』(2007)という3部作で描き切った通称「ボーン・シリーズ」。生身の肉体を駆使するアクション、各時代の国際情勢をバックにした現実味あふれる臨場感、そして孤独な男が歩む“魂の放浪”ともいうべき人間ドラマが一体となった同シリーズは、「サスペンスアクションの革新」として、今も映画ファンから熱く支持されている。



それだけに9年ぶりとなる“再始動”に、「待ってました!」と熱烈歓迎の声が世界中から巻き起こった。主演はもちろん、マット・デイモン。第2作〜第3作でシリーズを高みへと導いたポール・グリーングラス監督も復帰し、最強タッグが実現した。



観るべき理由:2――まさに先駆者のみが更新できるアクション映画の新地平!



というわけで、デイモン本人が「シリーズ最高傑作」と認める通り、「面白くないわけがない」見応え十分な内容に仕上がった本作。ボーン以前/以後で、アクション映画の歴史が変わったと言われるほど影響力がある同シリーズだが、最新作『ジェイソン・ボーン』はまさに先駆者のみが更新できるアクション映画の新地平を切り開いている。質実剛健という言葉がふさわしい肉弾戦に加えて、アテネ、ロンドン、ラスベガスなど国際色豊かなロケーションが、アクション描写の幅を広げており、終始圧倒されっぱなしだ。



また、もう1つの特長である同時代的なリアリティを追求する姿勢も健在。本作ではCIAが大手IT企業と手を組み、“情報”によって世界を監視しようとたくらむ姿が描かれており、「優先すべきは治安か? プライバシーか?」という現代人なら避けて通れない問題提起がなされている。



観るべき理由:3――新ヒロインは公私ともに絶好調のアリシア・ヴィキャンデル



新ヒロインとして抜群の存在感を放つのが、ボーンを追い詰めるキャリア志向の若きCIAエージェント、ヘザー・リーだ。演じるのは『リリーのすべて』で第88回アカデミー賞助演女優賞に輝いたアリシア・ヴィキャンデル。『エクス・マキナ』ではAIを搭載した女性型ロボットを演じ、かつてアンジェリーナ・ジョリーが主演した冒険活劇『トゥームレイダー』のリブート版(2018年公開)で主演を務めている。プライベートでは『ザ・ライト・ビトウィーン・オーシャンズ(原題)』で夫婦役を演じたマイケル・ファスベンダーと交際するなど、まさに公私ともに絶好調な27歳だ(もうすぐ28歳)。



アリシア・ヴィキャンデル

アリシア・ヴィキャンデル




そんな彼女が『ジェイソン・ボーン』の公開を控えるなか、緊急初来日! 親日家として知られるアリシアのため、日本庭園をのぞむ八芳園白鳳館(港区白金台)で会見が開かれた。



アリシア:私が演じたヘザーは、若くしてCIAで頭角を現す優秀で野心的な人材。と同時に、ミステリアスで倫理観が不透明な一匹オオカミね。私も自分なりの向上心はあるつもりだけど、もっとオープンな性格。もともとシリーズの大ファンだったから、何より新作が製作されることに興奮したし、まさか自分が出演するなんて…。ワクワクすると同じくらい、シュールな気持ちだった。共演したマットからは、何事にも全力で取り組む勤勉さを学んだわ。



(撮影・文:内田涼)


映画『ジェイソン・ボーン』

2016年10月7日全国公開





監督:ポール・グリーングラス

脚本:ポール・グリーングラス、クリストファー・ラウズ

キャラクター原案:ロバート・ラドラム

出演:マット・デイモン、ジュリア・スタイルズ、アリシア・ヴィキャンデル、ヴァンサン・カッセル and トミー・リー・ジョーンズ

原題:JASON BOURNE

邦題:ジェイソン・ボーン

公開日(北米)2016年7月29日、(日本)2016年10月7日

配給: 東宝東和