演技力にオファーが殺到



高畑充希がヒロインを務めたNHKの朝ドラ『とと姉ちゃん』が、好評のうちに幕を閉じた。


今年4月の初回を20パーセント越えで好スタートを切った同作は、全156話を通して22.8%の期間平均視聴率。これは、『あさが来た』(2015〜2016年)、『さくら』(2002年)に次いで、21世紀第3位の記録だ。これについて高畑は、NHKを通じて次のようにコメントした。



「チーム一丸となって良いものを作っているという共通の自信はありましたが、どんなふうに実を結ぶのかは手探りで。ですので、とてもホッとしています。テレビの前の皆さんとチームと、とと姉ちゃんに、言葉では言い尽くせないありがとうを伝えたいです」



24歳の高畑はこれまで、映画や舞台でも高い評価を得ていた。そしてこの朝ドラ主演によって、若手女優の中で演技力ナンバーワンとの呼び声が、さらに高くなった。それもあって現在、映画やドラマのオファーが殺到しているという。



そんな高畑の次回作は、12月3日に公開される映画『アズミ・ハルコは行方不明』だ。これは山内マリコの小説を映画化した作品で、安曇春子が失踪する前後に起こる出来事と、若い女性たちが現代を生き抜く姿を描いた青春ストーリー。蒼井優が主演するが、その蒼井と初めて共演するのが高畑だ。



「今回、高畑が演じるのは、キャバクラで働くド派手な20歳のギャル、木南愛菜です。『とと姉ちゃん』の常子とは真逆の役柄ですが、マスコミ試写を見た記者たちからの評判は非常によく、その演技の幅の広さと体当たりの挑戦に、賞賛する声すら聞こえてきます」(芸能記者)



社長令嬢が“キャバ嬢”に



このほど公開された高畑のキャバ嬢姿は、両肩をあらわにした派手なドレス姿、長い髪に淡い色の花飾りをつけ微笑んでいて、キャバ嬢になり切っている。この役柄について高畑は、こんなコメントを発表しているから満更でもないようだ。



「朝ドラの次がアズミハルコというのは、なんて素敵なタイミングだろう!と。お客さんにニヤッとしていただければ幸せです」



ただ当初は、高畑がこの役柄を演じるにあたっては、不安視する声が強かったという。前出の芸能記者が語る。



「というのも、映画の中で、大学を中退していた地元の男友だちと成人式で再会し、距離が縮まるのですが、2人は何となく遊び、何となくセックスする、そんな関係になっていきます。それが高畑本人のイメージとはあまりにも異なるのではないか、そうした心配が渦巻いていたのです。高畑の父は会社経営者で、高畑を非常に大切に育ててきた。いわば社長令嬢。その高畑が、キャバ嬢を演じられるかと危惧されたのです」



それは杞憂だったようだ。ファンにとって高畑のキャバ嬢姿は、見たいような見たくないような、いずれにしても衝撃だったかもしれない。だが、女優として、作品として眺めてみると、新たな境地を切り開いている高畑が見えてくる。



しっかり者の「とと姉ちゃん」から、男心をくすぐる「キャバ嬢」へ――。高畑のチャレンジは、これからも続いていくことだろう。



(文:高城龍二)



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