♪クローゼットの中にはダニがわきやすい〜



♪あぁ、知りとーなかった、知りとーなかった、知りとーなかったよー


双子と思しき姉妹がまっすぐに前を見据え、アップテンポの歌を歌いながら、商品をリズムよく前後左右に回転させる。一度聴いたら、耳から離れなくなる。一度見たら、繰り返し見たくなる。そんな防虫剤『タンスにゴンゴン』のCM。



あの2人の女性は姉妹なのか、双子なのか。インパクトのある曲調と歌詞は、いったい誰が考案したのか。そして、一糸乱れぬ2人の振付けは、いったいどうなっているのだろうか。そんな「知りとーなかった」CMの、知りたかった事実を、KINCHO宣伝部に尋ねてみた。すると、意外な真実が明らかになった――。



『小公女セイラ』で双子役



出演している2人の女性は、女優MIOとYAE。10月5日に21歳になったばかりの双子である。ちなみに、画面に向かって右側が姉のMIO、左側が妹のYAEだ。といっても、動きや表情も含めて瓜二つなので、なかなか区別がつかないが、二卵性双生児だという。



2人はモデルとして芸能活動をスタートし、現在は、ドラマや舞台、CMなどで女優活動も展開しているが、仕事でも2人一緒のことが多いようだ。2009年に志田未来が主演したドラマ『小公子セイラ』(TBS系)では、双子の女学院生徒役で出演している。また、2015年のドラマ『牙狼<GARO>−GOLDSTORM−翔』(テレビ東京系)や、ユニクロのCMにも2人で出演している。



では、MIOとYAEを今回起用した理由はどこにあったのか。KINCHO宣伝部は次のように説明する。



「最初から双子を想定していたわけではありません。実は出演者を決定するオーディションを行ったのですが、50人ほどの女性が集まった中に、たまたまMIOさんとYAEさんの双子の姉妹がいたんです。2人が並んだときのビジュアルの強さと、不思議な魅力を感じ、『これだ!』となりました」



完璧な振付は「CG疑惑」も



わずか30秒という短い時間ながら、強烈な印象を残すCM。振付けや曲は誰が考案したのだろうか。



「振付けと曲は、プロの方にお願いして作っていただきました。振付けは『振付屋かぶきもん』さん、作曲は『吉田ゐさお』さんです。歌詞については、スタッフみんなで考えました」(KINCHO宣伝部)



それにしても、実に見事に息の合った軽妙なカップダンス風のアクション。



「本当に双子なの? CGではないの? といった驚きの声をいただいています。MIOさんとYAEさんは、撮影の10日前くらいに振付けのレッスンを始めました。2人とも猛練習をしていただいたおかげで、双子ならではの息ぴったりの、すごい完成度のCMに仕上がりました。撮影本番でダンスでのNGは、ほぼありませんでした」(KINCHO宣伝部)



KINCHOは、社名を「大日本除虫菊」といい、明治時代から蚊取り線香などを製造販売する、衛生薬品や日用品の老舗企業だ。殺虫剤「キンチョール」「ゴキブリハンター」「虫コナーズ」「キンチョウリキッド」や、使い捨てカイロ「どんと」などなど、知られた製品は数多い。



そうした中、山瀬まみがカッパに扮したり、西川のりおと桂文珍らの「ちゃっぷいちゃっぷい、どんとぽっちい」や、郷ひろみと柄本明の「ハエハエカカカ、キンチョール」など、流行語になった同社のユニークなテレビCMが話題になることも少なくない。



今回の「知りとーなかった篇」は、それらとは異なる面白さを醸し出している。このCMは10月いっぱいは放送される予定という。KINCHOさん、次なる面白CMも期待しています!



(文:高城龍二)