「この家に住む!生活費は自分で払う!」息子夫婦の家を追い出されたお父さんが選んだのは…娘の彩と20歳年上(!)の彼氏・伊藤さんが同棲するアパート。3人の奇妙な共同生活は、嵐のように、突然始まった。すれちがう3人の心。やがて訪れる別れの朝。その時彼らが選んだ未来とは―?



タナダユキ監督最新作、上野樹里、リリー・フランキー、藤竜也出演の映画『お父さんと伊藤さん』が現在公開中。本作は、『陽だまりの彼女』以来4年ぶりの主演作となる上野樹里が、日々の暮らしを大切に生きる等身大の女性(34歳)・彩を好演。そんな彩の20歳年上の彼氏(54歳)であり、給食センターに勤める謎の男“伊藤さん”をリリー・フランキーが、そして頑固ながらも愛くるしい一面を持つ“お父さん”(74歳)を藤竜也が演じている。



タナダユキ監督「今、世の中的に求められている題材なのかもしれません」



映画公開から、本作に対する熱い口コミがSNS上でじわじわひろがおり、映画レビューサイト「Filmarks」では5点満点のうち、3.8点と好評価を記録!



「さりげなく、けど思いもよらず深く沁みる新しい家族映画」

「くそーう、良い意味で裏切られた(笑)上映中、自分と彩が重なりすぎてわんわん泣きました」

「心配だから腹立たしかったり、安心してるからワガママだったり、邪魔くさくて、温かい家族の映画でした。映画のあと、お家でご飯作って食べたくなります」

「見終わったあと、親のこと大事にしよう…と思いました。ほっこり温かな、ちょっぴり切ない映画です!」

「邦画でこんなに心穏やかに、ユーモアもあって、でも切なくて親子の関係を考えさせられる映画は初めてかも!」



とほのぼのとした掛け合いの最後に、ホロっとくる作品に絶賛コメントが続々! また、レビューで特徴的なのが“親子の関係を深く考えさせられた”“平凡だけど必ずついてくる家族の問題””いつか自分にも訪れるであろう家族の問題がこの作品には描かれている“というフィクションにも関わらず、ジブンゴトになっている感想。



タナダ監督は家族をテーマにした作品が続く理由を「自分で意識しているわけではなく、たまたま企画として成立したのが家族の物語なんです。今、世の中的に求められている題材なのかもしれません。よその家族を見ながら、ならば自分の家族って? と考えることができる映画が成立しているのかな、と。それは家族という単位が多くの人にとって一番身近で面倒くさくて、謎だからだと思うんです。様々な形の“理想の家族”にとらわれて苦しんでいる人も多いのではないかと思います」と語る。



“現代版『東京物語』”との呼び声も



尾道から子どもたちを訪ねて上京してきた老夫婦が、邪険にされ厄介者扱いをされる中で、一番心を尽くして接してくれたのは息子の嫁(原節子)という他人だった…。この小津安二郎の名作中の名作『東京物語』と本作の関連性を指摘する声も多く、1953年公開の作品よりドライになっている“現代版『東京物語』”との呼び声も。原節子が演じた役と伊藤さんのキャラクターには、優しさの中にもちゃんと芯が通っているという共通点もある。



お父さんからすれば、人生の最期をどうするのか。彩からすると、老いていく親とどう向き合うのか。という、重たく描こうと思えばいくらでも重たくできる普遍的で身につまされるテーマを、あえてクスっと笑えるユーモアを散りばめて仕上げた映画となっている。


映画『お父さんと伊藤さん』

公開中





出演:上野樹里 リリー・フランキー/長谷川朝晴 安藤 聖 渡辺えり/藤竜也

原作:中澤日菜子『お父さんと伊藤さん』(講談社刊)

脚本:黒沢久子 監督:タナダユキ

助成:文化庁文化芸術振興費補助金

企画協力:講談社「小説現代」制作プロダクション:ステアウェイ オフィスアッシュ

企画・製作・配給:ファントム・フィルム