『スター・トレック BEYOND』ってどんな映画?



無限に広がる宇宙探査の任務に挑むカーク船長とエンタープライズ号の乗組員たち。ある日、行方不明となった探査船の救助に向かった彼らは、謎の異星人による猛襲を受け、応戦むなしく名も知れぬ星に不時着してしまう。仲間とも離れ離れになってしまったカークは、現地の女戦士と出会い、100年前に消息を絶ったフランクリン号の機体と対面する。そこに隠された秘密とは? 一方、数百万の市民が暮らす宇宙ステーションに危機が迫り…。



観るべき理由:1――『フォースの覚醒』×『ワイルド・スピード』!極上のエンタメ大盛り丼



『スター・トレック』とは今から50年前、1966年にアメリカでテレビ放送が始まって以来、連続ドラマ、映画、アニメ、ゲームなど幅広いメディア展開で人気を博すSFシリーズのこと。本作は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の大ヒットも記憶に新しいJ.J.エイブラムス監督がメガホンをとった『スター・トレック』(2009年)、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013年)に続く“新シリーズ”の第3弾にあたる。



時代の変化に応じて、作品のテイストや扱うテーマが多様化している『スター・トレック』だが、その根底にあるのは「宇宙、そこは最後のフロンティア」という普遍的な開拓者精神。未知なる世界を冒険するワクワク感こそが魅力であり、シリーズものとはいえ、予備知識がなくても存分に楽しめる。さらに本作では『ワイルド・スピード』のジャスティン・リン監督がメガホンをとっており、アクション描写が冴えまくり。『フォースの覚醒』×『ワイルド・スピード』=極上のエンタメ大盛り丼が完成した!



観るべき理由:2――カーク船長の決断とは? 人間ドラマもアツすぎる



物語の主軸となるのは、宇宙船エンタープライズ号が繰り広げるアドベンチャー。その乗組員は地球人に加えて、さまざまな星からやって来た個性豊かな異星人によって構成されたハイブリッドな混同チームである。さまざまな人間(&異星人)模様が交錯する群像劇としての魅力も、『スター・トレック』の大きな見どころになっている。



特に“新シリーズ”でスポットが当てられるのが、チームを率いるカーク船長(クリス・パイン)の成長物語だ。最初はヤンチャで自己チュー、任務に対してもどこか無責任だった男が、いくたの苦難を乗り越える過程で、船長としての自覚に芽生え、何があっても仲間を守り抜こうとする自己犠牲の境地に立つ。その姿にSFを超えた、人間ドラマとしてのアツさを感じずにはいられない。



観るべき理由:3――“星”になった2人の出演スターに思いをはせて…



本作は公開を前に、この世を去った2人の出演スターに捧げられている。1人は往年のドラマ、映画で人気キャラクターであるMr.スポックを演じたレナード・ニモイ。俳優業に加えて、『スター・トレック3 ミスター・スポックを探せ!』(1984年)、『故郷への長い道 スター・トレック4』(1987年)では監督も務めた才人で、シリーズの精神的な支柱でもあった。2015年2月に他界。享年83歳だった。



もう1人はまさに『スター・トレック BEYOND』に出演後、不運な事故に巻き込まれ、27歳の若さで亡くなったロシア人俳優のアントン・イェルチン。端正な顔立ちと子役時代から培った演技力を武器に、『ターミネーター4』『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』などに出演。日本映画『誰かが私にキスをした』では堀北真希、松山ケンイチと共演した。09年からの『スター・トレック』3部作でエンタープライズ号の航海士、チェコフを演じ、マスコット的な癒し系ポジションを確立していただけに、今も早過ぎる死を惜しむ声が絶えない。映画にはそんな“星”になった2人の出演スターへの哀悼も込められている。



(文・内田涼)


映画『スター・トレック BEYOND』

10月21日(金) 全国公開!





製作: J・J・エイブラムス

監督: ジャスティン・リン

脚本: サイモン・ペッグ、ダグ・ユング

出演: クリス・パイン、ザッカリー・クイント、カール・アーバン、ゾーイ・サルダナ、サイモン・ペッグ、ジョン・チョウ、アントン・イェルチン、イドリス・エルバ、ソフィア・ブテラ

全米公開:7月22日

原題:STARTREK BEYOND

配給:東和ピクチャーズ