10月17日から、月9『カインとアベル』(毎週月曜21時〜、フジテレビ系)がスタートする。


カインとアベルは、旧約聖書の「創世記」に登場する兄弟の名前。兄弟はそれぞれ、葛藤を抱え、運命的な愛に苦しむ。兄・カインは、神の愛に守られている弟・アベルに嫉妬し、殺してしまう。この「創世記」の物語をモチーフに、舞台を現在の東京に移したストーリーが展開される。



豪華な布陣



注目は、月9ドラマに初めて主演するHey!Say!JUMPの山田涼介だ。山田が演じるのは、不動産会社の社員。兄が非常に優秀な人物で父に溺愛されてきたが、関心が自分に向けられることはなかった。そんな父や兄との葛藤に加え、複雑な恋愛模様もドラマの重要な伏線となっている。



なんと、山田が演じる主人公は、兄の恋人に恋心を抱いてしまう。禁断の愛だ。その兄役には桐谷健太、ヒロインには倉科カナと豪華な布陣。山田と桐谷は初共演だが、イケメン兄弟だけでも見る価値があるかもしれない。仕事や恋愛、家族などを通して成長していくストーリー。



その中心にあるのは、2つの三角関係。父と兄と自分。兄とその恋人と、兄の恋人に惹かれる自分。2つのトライアングルが、ドラマの進行とともに、どう変化・進化していくのだろうか。楽しみである。



平成生まれ俳優主演「月9」は剛力彩芽『ビブリア古書堂の事件手帖』 福士蒼汰『恋仲』



『ビブリア古書堂の事件手帖』 (C)2013フジテレビ

『ビブリア古書堂の事件手帖』 (C)2013フジテレビ




主演の山田は、実は「平成生まれ」の俳優として、3人目の月9主演となる。これまで平成生まれで月9に主演したのは、『ビブリア古書堂の事件手帖』(2013年)の剛力彩芽、『恋仲』(2015年)の福士蒼汰の2人だけだった。



剛力の『ビブリア〜』は、月9史上最低視聴率を記録してしまった。「事件を解く鍵は、名作の中に」と銘打ったこのドラマは、放送開始前から注目を集めていた。ところが、いざフタを開けてみると、初回14.3%が最終回では8.1%と急落したのだ。



一方の『恋仲』は、福士と本田翼のキスシーンが話題となったが、視聴率1ケタ台でスタートし、全話平均でも10.8%と低調で期待はずれだった。



「『恋仲』は10代の視聴者に限れば、20%以上の視聴率を獲得しています。裏を返せば、大人たちの鑑賞に耐え得る作品ではなかった。『ビブリア』も原作はいいのに、ドラマは評価が低い。つまり、剛力や福士にはまだ主演が早過ぎた、力不足だった、と見られました。そこへ今回、平成生まれで3人目の月9主演となる山田涼介を、あえて起用してきた。これは、視聴率低迷に苦しむフジテレビが、逆境の中で放った起死回生の手です」(芸能ジャーナリスト)



視聴率でテレビ東京に負けるケースも出て、凋落中のフジテレビ。そのカンフル剤として、かつては30%を超える作品が少なくなかった月9で、「悪手」ともいえる戦略に打って出たのだ。



“スペオキ”主演で、2016年末までの月曜は「ジャニーズタイム」



「そこで白羽の矢が立ったのが、いま人気があるHey!Say!JUMPの山田涼介です。ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長のスペオキ(スペシャルお気に入り)である山田は、アイドル性も高く、いまノッているだけに、期待に応える可能性はあるかもしれません」(前出の芸能ジャーナリスト)



余談だが、『カインとアベル』第1話が放送される10月17日のフジテレビは、ジャニーズファンにとって堪えられない日だ。21時からの拡大版『カインとアベル』のあと、22時15分から『SMAP×SMAP』がオンエアされ、23時15分には『キスマイBUSAIKU』がある。21時からの約3時間は、ジャニーズタイムなのだ。



これまで平成生まれの2人が主演した「月9」。残念ながら、その2作はコケてしまったが、山田涼介がそのジンクスを打ち破り、「平成JUMP」となるだろうか。注目の第1話は10月17日、21時から。



(文:高城龍二)



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