10月19日(水)都内にて、原作・遠藤周作、マーティン・スコセッシ監督映画『沈黙』の来日記者会見が実施された。会場にはスコセッシ監督をはじめキャストの窪塚洋介、浅野忠信が登壇。スコセッシ監督は、異文化として日本映画にも多くの影響を受けた。そのため、今回のキャスティングには、親近感が沸いていたようだ。



本作は、遠藤周作の「沈黙」(新潮文庫)が原作。17世紀の江戸初期、激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるため、日本にたどり着いたとある宣教師。その彼の目に映った、想像を絶する日本の光景を通じ、人間にとって本当に大切なものとは何かを問いかける歴史大作だ。



本作の出演について、浅野は「自分にとっても大きなチャレンジだった。撮影中も監督と心で通じ合うのものがあった」とコメントした。窪塚も「決まった時は狐につままれたような気分でドッキリかと思いました(笑)」と当時の心境を振り返った。



窪塚洋介

窪塚洋介




窪塚のキャスティングについてスコセッシ監督は「(窪塚演じた)キチジローは、原作の中でも特徴のあるキャラクターで、映画の中では新鮮な解釈を与えたかった。オーディションのビデオで窪塚の演技を見た時に、力強さだけではなく心から正直に演じる姿をみて、彼は役を理解していると感じた」とキャスティングにいたる経緯を語った。浅野に関しても「言葉にしなくても通じ合うものを感じた。浅野をはじめ、彼ら(キャスト)に頼り切っていたよ」と撮影当時を振り返った。



また、 溝口健二監督の『雨月物語』を皮切りに多くの日本映画に影響をうけたと語るスコセッシ監督。そんな数多くの作品を見てきた監督にとって今回のキャスティングは「見覚えのある、家族のような人たちと作品を作った気分だよ(笑)」と日本映画への親しみを込めてコメントした。



マーティン・スコセッシ監督

マーティン・スコセッシ監督




そんなスコセッシ監督の演出について窪塚は「クランクインの初日の汚い酒場での撮影で、綺麗なスーツを着てきた監督が地べたに寝ころぶようにして指導する様子を見て、メラメラと情熱をもって撮影に当たっていることを感じました」とコメント。浅野も「俳優の奥にある何かを常に期待して、待ってくれていました」と監督の演出を振り返り、キャストとの間の強い信頼関係を語った。



浅野忠信

浅野忠信




本作には、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールド、『96時間』シリーズのリーアム・ニーソン、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で脚光を浴びたアダム・ドライバーに加え、日本からはイッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシらも参加。本作は、来年1月21日より全国公開となる。監督とキャストとの熱い信頼関係から生まれる芝居にも注目だ。


映画『沈黙−サイレンス−』

2017年1月21日 全国ロードショー



原作:遠藤周作「沈黙」(新潮文庫)

監督:マーティン・スコセッシ

脚本:ジェイ・コックス

撮影:ロドリゴ・プリエト

美術:ダンテ・フェレッティ

編集:セルマ・スクーンメイカー

出演:アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバー、窪塚洋介、浅野忠信

イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシ

配給:KADOKAWA