絵本『これはすいへいせん』は、文を詩人・谷川俊太郎が担当し、絵をアートユニット・tupera tuperaが担当。



まず文は、「これはすいへいせん」から始まる一文に、どんどん文章がくっついて長くなっていくユニークなしかけ。新しい文が加わるたびに物語が展開して、最後は思わぬオチになる。詩人ならではのリズミカルで独創的な文章が、“言葉遊び”の楽しさを教えてくれる。



そして、落ちついた色味の紙で造形された雰囲気のある絵が、お話により一層奥行きと世界観の広がりを持たせている。置いておくだけでインテリアにもなりそうだ。



文・絵ともに非常に「アート」を感じる作品で、子どもの感性を刺激するにはもってこいだ。きっと絵本にならって自分でお話しを作ったり、絵を描いたりする子がいるだろう。大人が手にとっても十分に読み応え・見応えがあるのでオススメだ。



(文:松本理惠子)