ミステリーの名手・東野圭吾の最新書下ろし小説『危険なビーナス』が8月26日に発売された。



動物病院に勤務する八神伯朗のもとに、弟・明人の妻と名乗る女性、楓がやって来る。聞けば、明人が突然失踪し、行方知れずだという。伯朗は楓に頼まれ、明人の失踪原因を探る協力をすることに。彼女は八神家を疑っているが、伯朗は次第に彼女に惹かれていく。



明るくしたたかで魅力的な楓と、「禁断の愛」と分かりつつ溺れて行く伯朗の葛藤。解けない謎が二人を近づけていく――このようにあらすじだけ紹介すると「不倫もの?」と思われるかもしれないが、本書は不倫を題材にした小説ではない。次々と明らかになる矢神家の秘密や、伯朗が楓への気持ちにどう決着を着けるのかに注目して読んでほしい。



(文:松本理惠子)