ヴィジュアル系ロックアイドル、リリックホリック歌劇団が、9月28日(水)に1stフルアルバム『Alice madness』をリリースする。



衣装や楽曲にヴィジュアル系の要素を取り入れた異色のアイドルグループで、待望の1stフルアルバムは、なんと全曲バンド生演奏によってレコーディングされた本格的サウンドとなっている。ヴィジュアル系の世界観や様式美を感じさせるナンバーから、デスヴォイスまで取り入れたメタルチューン、美しいバラードまで、バラエティに富んだ全11曲を収録しており、人気ヴィジュアル系バンド、The THIRTEENの美月、sukekiyoの匠がギターでゲスト参加しているのも話題だ。



アルバムを完成させたメンバーの九重たま、ルルル%ルリア、しおりん・あ・ら・もーどの3人にインタビューした。


アイドルという部分も大きく残しておきたいんで、髪型とかもヴィジュアル系の型にはまりすぎないように。衣装やメイクで私たちなりの世界観を出しています



―2014年の夏に“ヴィジュアル系ロックアイドル”として始動したリリックホリック歌劇団ですが、このメンバーが集まった経緯は?



ルルル%ルリア(以下ルリア):プロデューサーが知り合いに「こういう子はいないか?」と聞いて回って、集まった知り合いの知り合いの人たちって感じです(笑)。



九重たま(以下たま):もともと顔見知りだったわけではなく、集められて初めて会いました。



―“ヴィジュアル系ロックアイドル”というコンセプトについてどう思いましたか?



ルリア:服とかゴシックとか可愛いなとは思ってたんですけど、最初はわからないことばかりでした。正直、最初はヴィジュアル系って言ってるだけ感はありましたね。ライブでヘドバンをすることになった時も全員まったくできなくて、“赤べこ”(注:頭が振り子になっている赤い牛の福島県の郷土玩具)呼ばりされてたんですよ(笑)。



たま:男性のヴィジュアル系のまねをそのまましちゃうと怖いじゃないですか? だから女性だからこそできる表現の仕方、パフォーマンスと歌唱力のクオリティをできる限り追い求めてます。衣装もそうですし、そういう部分で世界観は出せているのかなって思います。



ルリア:アイドルという部分も大きく残しておきたいんで、髪型とかもヴィジュアル系の型にはまりすぎないように。衣装やメイクで私たちなりの世界観を出すという感じですね。



―2016年4月に加入したしおりんは、“お菓子の国からやってきた妖精さん”とのことで、衣装も甘いロリータ系ファッションですが、加入が決まってどう思いましたか?



しおりん・あ・ら・もーど(以下しおりん):すてきぃとおもいました。



―甘いものがお好きなようですが、普段からお菓子ばっかり食べてるんですか?



しおりん:はい。しゅしょくがぷりんなので。



たま:しおりんはみんなでご飯とか行っても、ご飯とデザートを一緒に持ってきてもらうんです。



ルリア:ラーメンとパフェとかね(笑)。



しおりん:ふふふ。



ルリア:ひとりだけ食べたいものがないって言って、プリンを4つくらいオーダーしてる時とかもあって(笑)。



アイドルというよりかは、私は気持ち的にはアーティストでいようと思っていますね。アイドルだけどアーティストのクオリティまで持っていきたい



―皆さんはもともとアイドル志望だったんでしょうか? またアイドルへのこだわりはありますか?



たま:私は歌が好きだったんで、コピーバンドを趣味程度でやっていましたね。あとは個人的にアニソンとかのカラオケを歌ってライブをちょこちょことやったり。でもリリックホリック歌劇団を結成する時に、そちらはすべて辞めて、こっち一本にしました。本気でやろうと思って。



ルリア:私は特にこんな見た目なんで、アイドルから一番かけ離れてるんですよね(笑)。もともとの顔がキツめなので、ものすごい研究しましたね。アイドルの枠にいながら、自分を出していくみたいなのをずっと目指してます。今のスタイルは研究しながらここまで寄せようとやってきた結果ですね。



しおりん:まゆゆさんかーいーめろでぃっておもってみてました。



ルリア:アイドルになりたい願望はあった?



しおりん:そうですねぇ…。



たま:願望はあったけど踏み出せなかったみたいな?



しおりん:なかなかきかいがなくて…。



たま:アイドルってやっぱり可愛らしいイメージが強いんですけど。私の歌い方にはかわいらしさが欠けていると思っていました。歌をできるだけ重要視するのであれば、アイドルというよりかは、私は気持ち的にはアーティストでいようと思っていますね。アイドルだけどアーティストのクオリティまで持っていきたいと日々思ってます。



しおりん:おかしのようせいさんなので あめしゃんを みんなにあげりゅのを こだわってりゅめろでぃ。(注:しおりんはライブ中お客さんに飴を配るパフォーマンスをする)



ルリア:ライブ限定、しかも飴限定なんだ(笑)。



ライブは生ものなので、その日その日で声の調子も変わってくるし、パフォーマンスも変わってくる。CDと違うところを楽しんでほしいですね





―そんな個性的なアイドル、リリックホリック歌劇団ですが、ついに1stフルアルバム『Alice madness』が完成しました。これまでの発表してきたシングルを網羅する内容になるかと予想していましたが、新曲ばかりで構成されていることにまず驚きました。



ルリア:アイドルとしての挑戦って言うんですかね。アイドルだけどここまでできますというのをこのアルバムで見せたかったので、全部新曲でという。



―既発曲の「Alice」、「Dependence」、「黒ノ楽団」もすべて新たにレコーディングされて、まるで新曲のように歌やアレンジが変わっています。



ルリア:活動しながら変化していった、進化していったというのもあるので、このアルバムがそれらの曲の見せ場でもあると言うか。



―だとしてもここまで新曲ばっかりだとは思っていませんでした。



ルリア:私たちも思ってなかったです(笑)。



たま:プロデューサーの考えですが、世にどんどん新しいものを出していきたいというスタンスなんですよね。



―しかも全曲バンド生演奏で音の迫力もこれまでと全然違います。



ルリア:我々もびっくりで(笑)。勝負かけたな感が。



たま:ギターやドラムの音のキレが違いますよね。スネアの音もつんざくような音だったり、シンバルも響いてきますし。それが全然違うなと。



―しおりんにとっては人生初レコーディングですね。



しおりん:どきどきめろでぃでした。



たま:ちなみに「魔吊り」、「Awaking Blood」、「madness on throat」、「Alice -madness ver-」は実は繋がっていて、歌詞の内容が関連する曲なんです。「Alice-madness ver-」はアリスともう一人がいて、アリスを見ているもう一人からの視点。私が作詞した「Madness on throat」はアリスの気持ち。悪くなったアリスの中身とアリスに近しい存在、アリスの毒牙にかかってしまった人の視点で書かせてもらいました。「魔吊り」はアリスがそこまで堕ちてしまった過程が描かれています。「Awaking Blood」は堕ちてしまうアリスの気持ちと曲名通り覚醒ですよね(笑)。今回のアルバムで最も激しい曲です。



―「Madness on throat」はアルバムではたまさんが歌っていますが、ライブではしおりんが歌うパートもあり、すでにライブならではのアレンジがされていますね。



たま:今までもレコーディングは私がメインで歌わせてもらってたんですけど、ライブは生ものなので、その日その日で声の調子も変わってくるし、パフォーマンスも変わってくる。実際、ライブに来てくださる方には、3人それぞれの歌だったり、CDと違うところを楽しんでほしいですね。



歌詞が送られてきた時にあまりのピュアさに鳥肌が立ったんです(笑)。なんか恥ずかしくなって最後まで読めなかったくらい



―リルアさんが作詞に初挑戦した「miss U」は、曲調もこれまでになかったポップな曲で、セクシー番長のイメージが強いルリアさんからこんなにピュアな歌詞が出てくるとは失礼ながら驚きました。



一同:(笑)。



ルリア:プロデューサーやたまさんが書く歌詞は邪悪なのが多いんですよ(笑)。私くらいピュアな感じで書かないと全部同じになっちゃうんじゃないかと思って。一応意識しました。もっと明るい歌詞もあったんですが、名残惜しい歌詞が採用されました。でも裏話としては、落っこちた唐揚げを見て書いたんですけど(苦笑)。



―どういうことですか!?



ルリア:家で唐揚げ落としてしまって、「ごめんね、食べてあげれなくて」っていう気持ちで書きました。



―こんな切ないラブソングなのに、その裏話は知りたくなかったです(笑)。



たま:私もそれを聞いてなくて。歌詞が送られてきた時にあまりのピュアさに鳥肌が立ったんです(笑)。なんか恥ずかしくなって最後まで読めなかったくらい。



しおりん:かしがかーいーめろでぃ。



―片思いの呪文“アキストケネス”も出てきますしね、切なく可愛らしい歌詞です。



ルリア:みんなが使ってなさそうなワードを使ったほうがいいのかなとは意識しました。この曲だったらおまじないとかテーマに、今日も会えるかなみたいな乙女な感じがいいのかなって。



―でも唐揚げ……(笑)。



ルリア:そう。唐揚げに対する想いだったと(笑)。



―「miss U」はしおりんも歌っていますよね?



しおりん:ゆにぞんしゃんでうたってます。おきにいりめろでぃです。



―sukekiyoの匠さんがギターでゲスト参加した「Awaking Blood」は過去最速の激しい曲になっています。



たま:ギターがキレッキレで!



ルリア:みんな大絶賛でした。ライブでどうやってヘドバンしようか研究中です。振りつけもこんなにカッコいい曲なんでカッコよく振る舞わねばと。



たま:他の人にマネできない感じにしたいですね。デスヴォイスもそうですし。



ルリア:早くライブで披露したいですね。今までの音源とは迫力が違う。



―そんな激しい「Awaking Blood」の後に胸を締め付けるような美しく哀しいバラード「切ナイ夜ノ奇跡」が続いて、その対比にも驚きました。



ルリア:たまさんはレコーディングしながらずっと泣いてて。



たま:私は声に感情を乗せるのが苦手で、すごい勉強はしてるんですけど。実際に思ってるだけじゃ声に乗らないし、どうしたら声に乗ってくるんだろうって考えた時に、その人の気持ちになって、そのぐちゃぐちゃな状態の時の方が声に乗りやすいというか。歌詞的に女の子がすがるけど別れなくちゃいけない雰囲気があるじゃないですか? 辛いけど離れなくちゃいけない。でも私は離れたくないという気持ちでいっぱいにしたら勝手に涙が出てきて。でもプロデューサーにはもっと死にそうな感じで歌ってって言われて(笑)。この曲は一番こだわってますね。



ルリア:私はスタジオで横にいただけなんで、たまさんが頑張って歌ってる時にずっと『スラムダンク』読んでました(笑)。



―ひどい! 素敵なエピソードが台無しです! しおりんは?



しおりん:まいめろさんとあそんでました。



―聞くんじゃなかった……(笑)。でもこの曲は完璧主義タイプのたまさんが珍しく感情に任せて歌っている生々しさがとても良いと思います。



たま:ありがとうございます。私も一番生々しいと思います。アルバムで「切ナイ夜ノ奇跡」が一番好きですね。今までと歌い方が全然違ってて、レコーディングもこの曲は2時間以上かかりましたね。



―ライブで聴いたら更なる感動がありそうですね。



たま:泣かないか心配です。



ルリア:『スラムダンク』持っていこうかな(笑)。たまさんがピンスポット浴びて泣きながら歌ってる横で私たち2人は自由っていう(笑)。。



アイドルの中では私たちは異端児みたいな感じじゃないですか?だけどこんなこともできるというパフォーマンスを追求したい



―『スラムダンク』の話はもう結構です!(笑) 新たにレコーディングされた「黒ノ楽団-2016-」は、以前ルリアさんが歌っていたパートをしおりんが歌っていますね。



ルリア:しおりんのイメージである可愛らしさを消して歌ってたんじゃないかなという印象はあります。



しおりん:うんうん。



ルリア:ちょっと“ダークしおりん”みたいなのが垣間見えたかな。しおりんは初めてのレコーディングをしてどれがお気に入り?



しおりん:どれかなぁ。でぃぺんでんしゅしゃんがおきにいりめろでぃです。



―ルリアさんはどうですか? お気に入りや思い入れのある曲は?



ルリア:ライブの振り付けを担当しているので、このアルバムも全曲考えなきゃいけないんですけど、既にライブで披露している「Madness on throat」はぱっと浮かんで小一時間でできたのでお気に入りかな。いま「魔吊り」の振り付けを考えていて、今までにない和テイストの曲なんで、どうしようかなと模索しながらも楽しみです。違うリリホリが見せられるかなと。ただ自分が作詞した「miss U」の振り付けが全然考えられなくて(笑)。アイドル風にしかできないなと思って悩んでます。「Qualia」はライブで一体感が出る曲だと思うので、みんながマネしやすい振り付けにしましたね。



たま:私は一番大変だった「切ナイ夜ノ奇跡」です。大変だったと言えば「miss U」もそうなんですけど。振られて切ない「切ナイ夜ノ奇跡」と、これから付き合えるかなというワクワクした乙女な気持ちの「miss U」が正反対すぎて。ギャップに苦しみながら、どう歌えばいいんだろうと葛藤しつつレコーディングしました。激しい曲だと「Awaking Blood」と「魔吊り」がお気に入りです。



―そんな力作を完成させ、10月29日(土)にはTSUTAYA O-EASTで、2周年記念ワンマン「Alice madness」が行われますが、そこへの抱負をお願いします。



ルリア:まず生バンドを引っさげてのライブが初なので、ワクワクしながらも緊張してるし、TSUTAYA O-EASTという会場もなかなか立てないという認識があります。そこでワンマンさせてもらうので恥はかけないなと。広い会場ですが、ヘドバンやパフォーマンスでカッコいい自分を見せられたらなと思います。



しおりん:はじめてのわんまんさんでおおきなかいじょうでやらせてもらえるので もっともっとがんばって たくさんのひとにみてもらいたいです。



たま:メインで歌うことにプレッシャーも感じてるんですけど、この日は全曲生バンドなので、やっぱりオケと違って生きものなので、その日だけの音があるし、楽しみですね。大きい会場でやれせてもらえる機会もなかなかないと思うんで、全力で挑んで、その日来てくれたお客さんに満足してもられるパフォーマンスをしたいです。アイドルの中では私たちは異端児みたいな感じじゃないですか?アイドルっぽくないし、曲もゴリゴリだし、だけどこんなこともできるというパフォーマンスを追求したいです。





リリックホリック歌劇団 リリース情報












Alice madness



2016年9月28日発売



AEP-0004 ¥3,000(税抜)




【収録曲】 1. INFERNO 2. Qualia 3. Alice-madness ver- 4. 魔吊り 5. éclore 6. Madness on throat 7. miss U 8. Awaking Blood 9. 切ナイ夜ノ奇跡 10. Dependence-2016- 11. 黒ノ楽団-2016-




リリックホリック歌劇団LIVE情報



リリックホリック歌劇団2周年記念ワンマン「Alice madness」



2016年10月29日(土) TSUTAYA O-EAST



開場 17:30 / 開演 18:00



前売り¥3,800(D代別) / 当日¥4,300(D代別)



※入場者に未発表音源配布



※生バンド演奏





物販にて限定ピクチャーチケット発売中



チケット一般発売中





・イープラス http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002196658P0050001P006001P0030001



・ローソンチケット 0570-084-003 (Lコード:73013) http://l-tike.com/search/?lcd=73013



・チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード:304-910) http://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1633601



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