昨年リリースの3rdアルバム『Bremen』は、オリコンウィークリー、iTunes、Billboard Japanと、主要チャートで1位を獲得。名実ともに日本のロック/ポップシーンの最前線に立った米津玄師、約1年ぶりのニューシングル「LOSER / ナンバーナイン」は、旬の勢いをそのまま閉じ込めた、強力なダブルAサイドだ。



「『LOSER』でやりたかったことは、ヒップホップ感ですね。あくまで日本のロックでありつつ、エッセンスとしてヒップホップを取り込んだらどうなるんだろう? という、実験的な部分もあったりします」



躍動感みなぎるサウンドと同様に、歌詞も刺激的。「LOSER」=負け犬というネガティブなワードがやがてポジティブに反転する、真摯なメッセージソングだ。



「同族嫌悪みたいな部分がある気がします。狭いテリトリーの中から一歩も出てこない人に対して“もっと外を見に行ったほうが楽しいのにな”と。自分がそういう人間だからこそ、自分に似ている人に対してもそう思うんです」



「ナンバーナイン」は、ルーヴル美術館特別展『ルーヴルNo.9〜漫画、9番目の芸術〜』公式イメージソング。現代の漫画文化を最も新しい芸術だと定義するルーヴル美術館の提案に、自身の作品のアートワークも手掛ける米津玄師が、強く共感して生まれた曲だ。



「この話を聞いた時には、僕しかいないだろうと思いました(笑)。バンド・デシネというフランスの漫画のジャンルがあって、ニコラ・ド・クレシーとか、昔から大好きな人がいっぱいいるんです」



柔らかな電子音の重なりが耳に優しい、透明感のある新世代のエレクトロポップ。明るい印象の親しみやすい曲だが、歌詞で描かれる風景は、砂漠に埋もれた未来の東京という、SF的な世界観だ。



「メビウスというバンド・デシネの巨匠がいて、その人がよく砂漠をモチーフにした絵を描くんですよ。そういうこともあって、ほとんどのものが死に絶えた砂漠というイメージが浮かんだんですけど、そこで暮らす人間は、案外ポップに暮らしてるんじゃないかな? と思ったので、明るく希望がある感じにしました。それは今の日本も一緒で、幸せな国だと思いますけど、ある面ではものすごく貧しい国でもあって、それを当たり前のものとして受け止めながら生きている。そんなイメージがここにはあります」



年末には全国5ヵ所を回る“米津玄師 2016 TOUR / はうる”の開催も決まった。音楽というアートの力でどこまで飛べるか。米津玄師の旅は続く。



「とにかく一歩でも遠くに行きたい。自分はこういう人間であるとあえて決めずに、自分自身に対して抗って生きていきたいので。面白いことがあれば、気の向くままにやっていける人間でありたいと思います」



(文:宮本英夫)



米津玄師 リリース情報




LOSER / ナンバーナイン








LOSER / ナンバーナイン



2016年9月28日発売

2016年10月15日レンタル開始



LOSER盤(初回限定):SRCL-9191〜2 1,950円(税抜)

LOSER盤特典

ドッグタグ、ルーズパッケージ付き

ナンバーナイン盤(初回限定):SRCL-9193〜4 1,800円(税抜)

ナンバーナイン盤特典

DVD(MUSIC VIDEO「LOSER」「ナンバーナイン」収録)、

7inchサイズギャラリーパッケージ付き

通常盤:SRCL-9195 1,200円(税抜)

TSUTAYA 予約/購入特典

クリアステッカー









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