ツインギター、キーボードを擁する6人組・Blu-BiLLioN(ブルービリオン)が、ニューシングル『この手に在るもの』を完成させた。バンドの今をリアルに映し出し、“到達点”と形容されるダンサブルな曲たちを収めたこの自信作について、メンバー全員に話を訊く。



(インタビュー&文:早川洋介)


演技派ぞろいのBlu-BiLLioNならでは!?の一発撮りMV



―タイトル曲「この手に在るもの」のMVは、まさかのワンカット長回しの一発撮りという作品で。これは、演技派揃いのBlu-BiLLioNだからこそ実現できたんですかね?



宗弥(G):間違いないですね。俳優として我々もドラマ『メサイア-影青ノ章-』に出演してますからね。事務所きっての演技派の役者が揃ってますので。映画『薄桜鬼SSL』の舞台挨拶でもお世話になりましたし……どのツラ下げて、という感じですが(笑)。



一同:はははは!



宗弥:ま、冗談はさておき(笑)。通常は1人ずつの演奏/イメージシーンを撮影していって、それでもNGがあるわけですから、最初は一発で商品になるものができるのかい?って思いましたね。



ミケ(Vo):だからこそ、今まで撮影してきたMVのなかで一番やりがいがありました。撮影中はてんやわんやでしたけど……俺がゆったりと歩いている裏では、メンバーもスタッフも一斉に走り回って、サビのタイミングでちゃんと全員集まれるのか?っていう状況だったり。一緒に体育祭を作り上げるみたいな感覚で楽しかったですよ。





―メンバーの頑張り次第で終えられるMVでもあったわけですよね。



teru(Key):そうなんです。実際、明るいうちに終わったし。ただ、練習の段階では不安もあったんですよ。ドラムやキーボードの移動が間に合うのかな?とか。



mag(G):だから、ものすごく緊張感があって。今までは気に入らないシーンがあれば差し替えることができたけど、今回は撮ったものがそのまま作品になるわけで、ミスができないですから。でも、これまでで一番楽しかったですけどね。



Seika(Dr):うん。映像のチェックが終わった時には自然と珀手が起こって、「やったぁ!」っていう感動があったし。



珀(B):僕は練習の段でコツをつかんでいたので、本番では結構余裕があったんですよ。みんながてんやわんやしているのを見つつ、その場をめちゃくちゃ楽しんでました。



ミケ:確かに、表情の作り方とか、珀がいちばん上手にできてたよね。普段のスチール撮影でも“珀”というものをずっとキープし続けているけど、今回のPVでもずっと形にできているからプロ意識がすごいなと。人形感があるというか。



宗弥:コーラスでも、下の口しか動かないしね。



珀:いや、口を開きすぎると変な顔になっちゃうから(笑)。NGを出せないわけだから、そういったことをすべて想定して。



宗弥:あ、そういうことなんだ! 俺は気にしないで口も開けてたからな(笑)。



―それも自然体ならではの魅力ということで(笑)。



ミケ:そういう自然体の姿を見られるのがいいよね。俺が持っている植木鉢に、Seikaちゃんが花を添えるシーンがあるんですけど、その花を落としちゃってるんですよ。



宗弥:まあ、あれも味だから。僕らの表現なんで……要は“幸せも与えすぎるとこぼれてしまう”っていう。



一同:あははは!



ミケ:「この手に在るもの」と言いつつ、あふれてしまうものもあるんだよ、っていう。



>「この手に在るもの」メンバー別MV 宗弥Ver



>「この手に在るもの」メンバー別MV teru Ver



>「この手に在るもの」メンバー別MV mag Ver





アーティストとして存在するには、自分たちに対してどこまで正直になれるかってことだと思っている



ミケ(Vo)

ミケ(Vo)




―そんな隠れたメッセージが!(笑) サウンド面に関しては、近年のBlu-BiLLioNが得意とする、リスナーの身体を自然と揺らすようなナンバーですね。



宗弥:はい。アルバム『GENESIS』(2015年)から見えてきた方向性であることは確かですね。あの作品は、この6人で何ができるのかというところに立ち返って作ったアルバムで。自分たちがやりたいことやメンバーの個性を見つめ直して、そこから生まれてきたものが踊らせる楽曲だったんです。今、自然と生まれてくるものって、いわゆる激しいヴィジュアル系サウンドみたいなものとは違うんですね。Blu-BiLLioNとして、アーティストとして存在するには、自分たちに対してどこまで正直になれるかってことだと思っていて。ダンスナンバーにこだわっているのは、『GENESIS』で見つけたひとつの答えを継承しているからなんです。



―メインのメロディをはじめ、冒頭からシンセが際立ってますよね。



宗弥:ええ。ファッショナブルであり、自分にとってのキャッチー/コマーシャルというのは、そういうものなので。あのシンセの音は、クラブやEDMフェスをイメージしてるんです。野外でキラキラしたお姉ちゃんがタオルを振り回してるムードというか。秋にリリースされますけど、仕上がりはむちゃくちゃ夏っぽいという(笑)。



teru:プラス、この曲はみんなで歌うコーラスも結構あるので、そういう生身の部分も楽しめるんじゃないかなと思います。



宗弥:生身の部分は、歌とコーラス、あとはギターですね。EDMとアコースティックの融合は、テーマとしてあって。「S.O.S.」はもっとデジタルなサウンドでしたけど、今回はラテンのノリのような、アコースティックギターをジャカジャカかき鳴らしながらも、サウンドはEDMっていうものをやりたかったんです。ライヴでは、エレキはmagに弾いてもらって、アコースティックは俺が弾きますね。



mag:なので、エレキのフレーズは、プラスアルファになる部分…調味料のような隠し味的な役割ですかね。



夢のさなかにいる自分の気持ちを歌詞にすることが最も伝わるんじゃないかな



mag(G)

mag(G)




―ライヴでは、バンドサウンドならではのまた違った味わいがありそうですね。



珀:ライヴは別モノとして、あえてデジタルを生で表現してるところに魅力がありますから。生になった時に、自分なりのグルーヴ感が味になってると思うので。



Seika:音源以上にノリが出ることを心がけてるしね。



ミケ:最初にスタジオで合わせた時から、アコギとドラムが引っ張っていく曲だなと思っていて。このシーンで、こういったアコギの使い方をしてるアーティストはあまりいないと思うので俺も大好きですし、注目してもらえたらなと。



―歌詞については、等身大の自分でありつつ、今までと違う書き方になっているところで生みの苦しみがあったとか。



ミケ:書き直しは過去最高にしましたね。その分、思い入れも強いし、いちばん自分を出せたんじゃないかなと思ってます。今までは“努力すれば夢は絶対に叶うよ”っていうスタンスで歌詞を書いていたけど、ここでは“そこに向き合った時間とか向き合っている姿勢が、後悔させない人生にするんじゃないか”っていう形で、夢を応援する歌にしてみました。自分が追いかけてる夢はバンドですけど、今そのさなかにいる自分の気持ちを歌詞にすることが最も伝わるんじゃないかなと思って。



宗弥:ドキュメンタリーな歌詞は人の心を打つと思うし、なおかつ表題曲で、みんなに伝えていく作業は今一番必要なことだなと。僕も音楽に対してそうだったように、無心で向き合ってる時間というのは、何よりも財産になると思うので、「夢がない」って言ってる子たちにも響いて欲しいなと思います。そこに向き合うことを大切にして欲しいですね。



宗弥初の作詞は「裸を見られるよりもキツい!(笑)」



 

宗弥(G) 




―続く「レプリカ」では、ついに宗弥さんが初めて作詞を担当。…ま、僕が“ついに”って言うのもなんですけど(笑)。



宗弥:いやいや(笑)。ついに、でした。最初はもっとチャラい歌詞にしようと思ってたんですけど、せっかく初めて書く歌詞だし、内向的な人間なので、もうちょっと内面を描いたものだったりしたほうがいいなと思って。共感を得られたらいいなと思いつつ、私はそうじゃないよって人がいてもいいだろうし。



ミケ:俺とは全然違う種類の言葉を使うし、俯瞰的なところから見ている、宗弥らしい人柄が出てるなと思いましたね。面白かったし、勉強にもなりましたよ。



宗弥:(うなるような声で)……最悪ですよ。



ミケ:あははは!



 

珀(B) 




宗弥:これが、いちばん最悪の時間帯で(苦笑)。6年もバンドをやってると、いろんなことを経験しますし、一緒にお風呂に入れば大事なところを見られたりもするけど、裸を見られるよりもキツい! ファンの人に言われるならいいんですけど、近しい人だとちょっと……親に○○○を見られたみたいな。



―バンドイメージ的に大丈夫ですか?(笑)



宗弥:大丈夫じゃないですか?(笑) “あいつ、こういうエロ本見てんだ”とか、隠してたものをチェックされてるようなね。



ミケ:ははは、癖(へき)みたいなものをね(笑)。



―ははは。プレイヤーのセンスが光るこのジャズテイストは、宗弥さんの十八番という感じですね。



宗弥:ジャジーでアシッドな曲ですよね。『GENESIS』でも跳ねるようなスウィングビートはあったんですけど、その時にすごく当たりがよくて。今のこのバンドだったら、見栄を張ってやるんじゃなくて、等身大で暗い影の部分や、逆にダンサブルなノリとかも技術面込みでできるんじゃないかなと。まさに今回のシングルって、1曲ずつが全部到達点であると思ってるんですね。



珀:うん。ただ、アレンジの段ではちょっとした解釈の相違があって、僕は少しファンク寄りにシフトしたアプローチだったんですけど、宗弥的には「アシッドジャズをやれ!」みたいな(笑)。



宗弥:今回は“跳ね”はテーマではなくて、もっと下のほうからうねるようなものが欲しくて、この形になってます。



ライブでは昔よりも自然体で自分たちの良さを見せられている



teru(Key)

teru(Key)




―さらに新曲としては、「M」がありますね(通常盤に収録)。



ミケ:展開が読めない曲で、演奏で遊んでるイメージが強かったので、歌詞もいっそのこと遊んじゃおうってことで。フィクションから入っていくんですけど、歌詞を読み進めていくと、ちょっと哲学的な部分も入りつつ、途中から現実と一致してくるような内容です。



―プレイ面はキメも展開も多くて、テクニカルかつスリリングな仕上がりでした。



宗弥:「M」は自分たちのロックな部分、衝動的な部分を形にしたくて。でも、これもダンスナンバーにはしたかったんですよね。ロックバンドだから出せるスリリングさやハッとするところは、最近の自分の中にあるフュージョン/プログレっぽい部分と上手くかみ合ったのかなと。同じジャンルに帰ってこない、ずっと旅をしている感じの曲にしたくて。展開もすごく多いし、走り出したら止まらないスリリングさがあるという。



―最近は、メタルサイドはお休みして?



宗弥:大好きなそこは、ちょっとお休みして(笑)。



珀:ベースはスラップもあって、ものすごく主張させてもらってます。役割としても重要だし、これもやりごたえのある曲でしたね。



Seika(Dr)

Seika(Dr)




Seika:僕は、今回の3曲の中で一番好きな曲なんですよ。だから、難しいというより、すんなり入っていけて楽しかったし。



―好きこそものの上手なれ、という。



宗弥:まさに。テイクからもそれがにじみ出ていると思います。



Seika:ライヴでもこのキメがみんなでピタッて決まった時は、相当気持ちいいだろうなと。



mag:うん、この曲はキメですよね。キメが恐いです(笑)。



―いや、聴いてて気持ちいいですよ(笑)。



teru:そういったセクションが肝ですし、途中でテンポチェンジしたり、1曲の中でいろんな場面展開があるので、ライヴでばっちり決めてみたいですね。



mag:決まれば一番気持ちいいし、カッコいい曲です。エンディングもスリリングでいい感じになっているので、自分も早くライヴでやりたいですね。決まるかどうか、ぜひ確かめに来てください。



―まさに、10月からは全国ツアーも始まりますし。



ミケ:6周年の始まりのツアーですけど、6年間やってきて最初とは曲調も変化してきていて、そこをこのツアーでどう見せられるかが大切なことだと思ってます。正直、昔からのファンからは、“迷ってるんじゃないか”とか見られることもあると思うんですよ。でも、俺らにとってはすごく自然なことで、それがちゃんと伝わればいいなと思いますね。最近はすごくライヴが楽しくて、昔よりも自然体で自分たちの良さを見せられているんです。6周年という大事な時期に、今のBlu-BiLLioNを提示できるツアーにしたいと思います。



―今回の曲たちも、本気で好きじゃなきゃ作れない音ですからね。



宗弥:ええ、確かにそう思います。これが今の自分たちが本当にやりたい形ですからね。





Blu-BiLLioNの関連記事をもっと読む



Blu-BiLLioNリリース情報






初回盤A






初回盤B






通常盤







この手に在るもの



9月28日発売



【初回盤A】RSCD-229/230(CD+DVD) ¥1,800(税抜)

着せ替えジャケット封入(初回A,B共通12種 よりランダム1種封入)



【初回盤B】RSCD-231/232(CD+DVD) ¥1,800(税抜)

着せ替えジャケット封入(初回A,B共通12種 よりランダム1種封入)



【通常盤】 RSCD-233(CD) ¥1,200(税抜)




【初回盤A】[CD] 1. この手に在るもの 2. レプリカ 3. Bright-Rearranged- 4. この手に在るもの (カラオケ) [DVD] この手に在るもの -Music Clip-



【初回盤B】[CD] 1. この手に在るもの 2. レプリカ 3. Bright-Rearranged- 4. この手に在るもの (カラオケ) [DVD] 「この手に在るもの」オフショット



【通常盤CD】1. この手に在るもの 2. レプリカ 3. M 4. Bright-Rearranged- 5. この手に在るもの (カラオケ)




Blu-BiLLioN 6th Anniversary TOUR「Gift」



10/2(日) HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3

10/7(金) 長野CLUB JUNK BOX

10/10(月/祝) 新潟GOLDENPIGS RED STAGE

10/21(金) 仙台MACANA10/23(日) 札幌cube garden

11/3(木/祝) 岡山IMAGE

11/5(土) 熊本B.9 V2

11/6(日) 福岡DRUM Be-1

11/9(水) 金沢AZ

11/11(金) 名古屋E.L.L.

11/13(日) umeda AKASO

11/18(金) 高松DIME

11/20(日) 京都GROWLY

11/23(水/祝) 水戸club SONIC

11/26(土) 甲府KAZOO HALL

11/27(日) 浜松FORCE

​12/25(日) CLUB CITTA’ 川崎



オープニングアクト:弾丸 NO LIMIT (12/25(日) CLUB CITTA’ 川崎を除く全公演)





【開場/開演】

[平日] 開場 17:45 / 開演 18:30

[土日] 開場 16:45 / 開演 17:30



【チケット】

スタンディング ¥4,800(D別)



Black-BiLLioN 1st ONEMAN LIVE



「Halloween Night Fever 〜侵略の序章〜え、ワンマン?やっちゃっていいんですか?」



10/15(土) 下北沢GARDEN SOLD OUT!!!



【開場/開演】

開場 17:00 / 開演 17:30



Blu-BiLLioNオフィシャルサイト



Blu-BiLLioN 6th Anniversary「Gift」Special Site





Blu-BiLLioNサイン入りポスターをプレゼント!








シングルリリース、全国ツアー…と2016年後半を駆け抜けるBlu-BiLLioNのサイン入りポスターを3名様に抽選でプレゼント!



応募締切り:2016年10月25日(火)



>プレゼント応募サイト