ONE OK ROCKやBABYMETALなど続々と新デザインが登場するTカードに、名古屋発の4人組ロックバンド04 Limited Sazabysが加わった。いまやライブシーンで引っ張りだこの人気をほこる彼らは、9月14日にリリースした2ndアルバム『eureka』がバンドにとって最高位となるオリコンTOP5にランクイン。来年2月11日には初となる日本武道館ワンマンを開催する。



これを記念して「いま聴くべきフォーリミの10曲」を紹介。メロディックパンクを原点に幅広い音楽性で多くのファンを獲得してきた彼らの楽曲は、もちろんライヴで聴くのも良いが、歌詞カード片手に耳を傾けて聴いてほしい奥深さもある。(文:秦理絵)


 



インディーズ時代からの大切な1曲










buster call(『Marking all!!!』)




《break eveything and get start over again》=“すべてを壊して、もう一度イチからはじめよう”という熱いメッセージを込めた英語詞のナンバー。



2010年にリリースされた1stアルバム『Marking all!!!』に収録されたバンド初期のナンバーだが(後にアルバム『CAVU』にも収録)、ライブでは「インディーズ時代から大事にしてる曲」としてよく演奏される。GEN(Vo・G)によるアカペラの歌い出しからバンドの演奏が加わる瞬間がかっこいい。





 



バンドの転機となった日本語曲










Now here, No where(『sonor』)




結成以来、英詞のみを歌っていたフォーリミが大きな転期を迎えることになった日本語曲。ある日、突然GENが日本語を書いてきたため、メンバーはかなり驚かされたというエピソードがある。



エッジの効いたバンドサウンドにのせた《ツンツン氷柱 りるれろ/カンカン照り たりるれら》というファニーなフレーズに和む。歌詞の語感や文字にしたときのデザイン性にもこだわるGENの細やかなソングライティングはこの頃から顕在だった。





 





 



飛躍的進化を遂げた時期の1曲










monolith(『monolith』)




2014年にリリースされたミニアルバム『monolith』のリード曲。



タイトルの“モノリス”は映画『2001年宇宙の旅』では人類の進化のカギを握る“謎の石碑”として登場するもの。それをタイトルにしたことが、この時期のバンドの飛躍的な進化とも重なる。前作に引き続き全編を日本語詞で綴っているが、どこか抽象的な作風は、一見ラブソングに聴こえて、作中に登場する“君”とは、夢や希望を表すようにも聴こえる解釈の余地が面白い。





 





 



みなさんの闇を打ち消す光を!










swim(『YON』)




インディーズ最後のシングル「YON」の1曲目に収録されたナンバー。これまで以上に歌詞がはっきりと伝わる歌唱になり、バンドが日本語で歌う意味が明確になってきたことを感じる。



軽快な8ビートにドライブするギターという、この時期あまりないタイプの曲だったが、ライブを通じて代表曲へと成長させた。彼らのライブでは曲前に決め台詞のようなものがあるが、この曲では「みなさんの闇を打ち消す光を!」と祈りを込めて歌い出す。





 





 



フォーリミらしい乾いたパワーポップ










labyrinth(『YON』)




「swim」と同じく、シングル『YON』の2曲目に収録されているパワーポップ・ナンバー。



フォーリミの楽曲は「メロディだけ聴けばポップソング」とはGENの発言だが、どんなにゴリゴリのロックチューンでも軽やかに聴かせるメロディラインはバンドの大きな魅力のひとつだ。巧みに韻を踏みながら、どしゃぶりの気分も決して湿っぽくはならず、乾いた感じで歌うのがフォーリミ流。ライヴではサビでコール&レスポンスをするのが定番。





 



メジャー初のリード曲らしくないリード曲










knife(『CAVU』)




メジャーデビューアルバム『CAVU』のリード曲らしくないリード曲。「メジャーにいったフォーリミはこう来るでしょ?」という大方の予想を裏切って、アンダーグラウンド寄りに攻めたダークなナンバー。



これをメジャー初のリード曲にするあたり、天邪鬼なフォーリミらしい。ラップ調のボーカルにはじまり、サビで炸裂する高速ツービートには、彼らが育ってきたシーンへの敬意と、メジャー後もセルアウトはしないという決意が現れている。





 





世界を“最低”から“最高”に変えよう










Terminal(『CAVU』)




「knife」が『CAVU』のダークサイドだとしたら、「Terminal」は真っ直ぐなメッセージを込めたブライトサイドの楽曲。《最低な世界のまんまじゃ 全然愛せないじゃないか》というサビのフレーズが、最後の転調を経て《最高の世界になったら きっと愛せるんじゃないか》へと変わる



世界を“最低”から“最高”に変えるフォーリミからの熱くて少し切ないエールソングは“再会を約束する歌”として、ライブの終盤に披露されることが多い。





 





 



大人びた楽曲はバンドの進化の証










Letter(『TOY』)




デビュー以降、シーンの注目度がうなぎ上りになるなかでリリースされたメジャー1stシングル『TOY』のリード曲。



フォーリミのポップで大人びた部分が押し出されたこの曲について、インタビューでは「ちょっと背伸びした感じ」と言っていたが、フォーリミはいつもそうやって少しずつ背伸びすることで進化してきたバンドだ。何度も繰り返されるサビの裏で、いくつも表情をかえる緻密なバンドアレンジは何度聴いても新しい発見がある。





 





 



主催フェス「YON FES」直後にリリース










climb(『AIM』)




地元・名古屋で主催フェス「YON FES」を成功させた直後にリリースされた2ndシングル『AIM』のリード曲で、テーマはツービートへの原点回帰と新たな挑戦。バンドの武器であるツービートを改めて進化させるべく完成させた1曲。



《死にたくなるほど 負けたくないから》と、負けずぎらいな性格が全面に出たナンバーは、かつて遥か彼方に見ていた夢の舞台にも手が届くようになったいま、それでも上を目指し続けるバンドの決意が感じられる。





 





 



フォーリミ初のバラードナンバー










eureka(『eureka』)




最新アルバム『eureka』のタイトルトラックでもあるフォーリミ初バラードナンバー。



日本武道館で歌うことを想像しながら書いたという渾身の1曲には、繰り返される出会いと別れのなかで、いつも幸せの在り処を探し求める私たちにそっと寄り添う優しい言葉が詰まっている。ドラマチックなバンドサウンドで迎えるラストのフレーズは《今、夜が明けて とれたての陽を浴びる》。最後のギターが消える瞬間まで耳を澄ませて聴きたい名曲。





 





 



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04 Limited Sazabys オフィシャルウェブサイト



『04 Limited Sazabys×Tカード』 公式サイト