アニソン界の新たな歌姫・綾野ましろが、10月5日、1stアルバム『WHITE PLACE』をリリースする。今作は、その名の通り、今までにリリースしてきたシングル曲や新曲6曲などを収録した、まさにベストアルバムのような1枚。そんな今作の魅力や、彼女の作詞秘話についてじっくりと話を聞いた。(インタビュー&文:斉藤碧)


私の音楽がみんなが居場所を作るキッカケになればいいな



―タイトルや収録曲を見て、1stアルバムでありながら、ベストアルバムのようにもコンセプトアルバムのようにも感じたのですが、タイトルにはどのような想いを込められたんですか?



「“WHITE”は、ましろという名前に関連して、私のテーマカラーなんですが、それに加えて、いつも私の歌で聴いてくれている人の居場所を私が作ってあげたり、私の音楽がみんなの居場所を作るキッカケになればいいなという想いで歌を歌っているので、みんなと私の居場所という意味での“PLACE”を掛け合わせて『WHITE PLACE』と名付けました」



―WHITEというテーマカラーの通り、“白”や“色”を連想させる歌詞の楽曲が多いようですが、そこはあえて意識したところなんですか?



「シングル曲4曲(『ideal white』『vanilla sky』『infinity beyond』『Lotus Pain』)に関しては、いろんなバリエーションの白を意識した楽曲になっているんですけど、新曲達に関しては、歌詞を書くにあたって色をイメージしたら白になって、みたいなことはあっても、絶対に全曲に白を入れなきゃいけないという風には考えていませんでしたね。ただ、私が歌う時には、曲ごとの色彩や情景を思い浮かべながら歌うことが多いですし、どういう人が主人公の曲なのか?っていうのを考える時にも色はすごく重要なポイントなので、自分の中では曲によってなんとなく色合いが決まっています」



アップテンポな曲にネガティブな歌詞はライブを意識した







―また、新曲の中でも、『スパイラルガーデン』『misty way』『憧憬』ではましろさん自ら作詞されています。それぞれ、どのように制作されたのか教えてください。



「まず、3曲目に収録されている『スパイラルガーデン』は、これまでの楽曲と比べると、歌詞が詰まっていて早口で歌う必要があったり、サウンド的にもいつも以上にエッジが効いた感じがあるんですけど。『vanilla sky』を作曲してくださった溝口雅大さんの作曲ということで、『vanilla sky』からのアップテンポラインとして、綾野ましろのジャンルの1つになっているのかなという感じがありますね。で、曲をいただいた時に、負の連鎖みたいなもの……自分の中でのマイナス部分がループしてしまって苦悩している主人公が思い浮かんだので、“偽りの庭”や“メリーゴーランド”っていうワードを使って歌詞を書きました。『スパイラルガーデン』っていうタイトルも、そこからのイメージですんなりつきましたね」



―アップテンポの楽曲にネガティブな想いを綴るというギャップがおもしろいですね。



「そうですね。あえてアップテンポな曲にこういう歌詞を載せることで、ライブで披露した時に、ただの悲しい曲ではなく盛り上がる曲に変わるといいなぁと思って。ライブを意識して作らせていただきました」



―一方、7曲目の『misty way』は、『スパイラルガーデン』と比べると切なくも柔らかな印象の1曲です。こちらは?



「この曲は、結構自分の気持ちをリアルに歌えた気がしているんですよね。と同時に、今、自分のことをなかなか好きになれなくて、そんな自分を好きになれたら優しくなれるんじゃないかな?とか。もっと他の人に興味関心を持ってあげられるんじゃないかな?とか……いろいろ思い悩んでいる人って多いんじゃないのかな?と思って。そういう人達が、自分のことを大好きになれちゃうような魔法があったらいいのになっていう、切なる想いを歌詞にしました。そして、私が北海道出身ということで、寒くなってきた季節の北海道を舞台に、まだ先の見えない道を1人寂しく歩いている……そんなイメージも歌詞には込められています」



―ということは、この曲にはまだ北海道を拠点に活動していた時の心境が込められているんですね?



「そうですね。歌いながらも、デビュー前にライブをしたり、活動していた時のことをすごく思い出しました。曲も今までにはなかった三連符の楽曲になっているので、この曲もライブで披露するのが楽しみです」



―12曲目の『憧憬』についてはいかがですか?



「以前リリースした1st、2nd、3rdシングルには、それぞれバラードが1曲ずつ入っていまして、ストーリー性がずっと繋がっていて3部作のようになっていたんですね。で、その時は、yukaricoさんとプロデューサーの安田史生さんと私の3人で制作することが多かったんですけど、今回の『憧憬』では、作詞作曲どちらにもyukaricoさんに関わってもらって、私も作詞に参加させてもらいました。今まではバラードが多かったyukaricoさんが、『憧憬』というアップテンポの楽曲でどんな面白いことをやってくれるのかな?と楽しみにしていたんですが、歌詞の内容が、自分の中にいる2人の自分がテーマというか、自分にもう1人の自分が呼びかけてくるっていう世界観になっていまして。それに併せて、歌もメインの歌詞の後に別の表現で掛け合いをしているので、そこに注目していただけたら嬉しいです」



クラムボン ミト作曲の「labradorite」ではガーリーな綾野ましろが感じられる!?







―あと、個人的には、meg rockさん作詞、ミトさん(クラムボン)作曲・編曲の新曲『labradorite』も、今までにないカラフルさを感じて新鮮でした。今までは白をモチーフにした曲が多かったのに、“一色じゃ つまんない!虹色に よくばりたい!”って言い切っていますし(笑)。



「ふふっ、そうですよね(笑)。この曲は私にとっても新鮮でした。タイトルのlabradoriteって、青っぽい天然石の名前なんですけど、光に当たると虹色にキラキラ輝くんですよ。だから、そのキラキラ感が歌詞の中にも散りばめられているし、楽曲としても、今までの綾野ましろにはないポップなアップチューンになっています。いつもは力強い楽曲が多くて、カッコいい綾野ましろをお見せしているんですけど、“こんなこと言っちゃうの⁉照れる!”みたいな歌詞を、実際に恥ずかしがりながらレコーディングしたので(笑)。この曲を聴く際には、ちょっとガーリーな綾野ましろも感じていただけたらと思います」



―『憧憬』は、『スパイラルガーデン』などと違って共作というスタイルですけど、共作の時はどのように歌詞を組み立てていくんですか?



「そもそも、『Lotus Pain』を作詞するまでは単独で歌詞を書きあげるってことをしていなかったので、割と最近まで共作しか経験がなかったんですけど。共作する時は、普段私が北海道に住んでいて、作家さんと密にお会いして制作することができないので、グループLINEでやりとりを重ねて作っていくパターンが多いですね。それが楽しかったりもします。でも、単独で作詞する場合は、完成して納得いくものができた時にすごく達成感があったり、自分の頭の中も整理されて研ぎ澄まされていく感覚になれるので、それはそれで毎回楽しくて。今回も、アルバム収録曲の歌詞をすべて書き終わっても“もっと書きたいな!”って気持ちになっていましたね(笑)。今後は作曲にも挑戦したいなと思っています!」



――創作意欲が高まっていますね(笑)。ちなみに、T-SITEニュース初登場なので、ましろさんの音楽のルーツも伺いたいなと思うのですが、どんな音楽を聴いていました?



「小さい時は女の子が好きそうなアイドルに憧れていたり、アニメも、セーラームーンとかの美少女アニメをよく観ていて。実は、初めて買ったCDがアニソンで、玉置成実さんの『Believe』だったんですよ」



私、いつも何か変わったことをしたいなって思っているタイプなんです



―なるほど。だから、今回のアルバムでもカヴァーを収録しているんですね!



「そうなんです。私、いつも何か変わったことをしたいなって思っているタイプなんですよね。だから、J-POPとかももちろん聴いていたんですけど、アニソンやサブカル的な音楽、ちょっと尖った音楽を昔からよく聴いていて。でも、アーティストとしては、どんなに激しくても綺麗に耳に残るメロディーを大事にして歌っていますね」



―では最後に、改めて。ニューアルバム『WHITE PLACE』はましろさんにとってどんな作品になりましたか?



「楽曲としてはデビューしてからの2年間で培ったものが凝縮された1枚だと思うんですが、ジャケットテーマが“未知との遭遇”ということで、この1枚があって“さらに新しいところを見ている綾野ましろがいるぞ”というのを感じてほしいですね。ライブだと、アップテンポの曲が来るとみなさん“待ってました!”っていう表情をされるので、“みんな、好きだよね〜”って思うところもありつつ(笑)。でも、バラードやミディアムテンポの曲で歌詞の世界観をしっかり届けている綾野ましろを見てくれているファンの方もたくさんいらっしゃるので、そこのコントラストも大切にしていきたいと思っていて。今作では、バランスよく楽しんでいただけるかなと思います。10月と11月には、大阪・東京・北海道でワンマンライブが決まっているんですが、このアルバムのラインナップを見て、メリハリの効いたライブができるんじゃないかなぁと、私も今から楽しみにしているので、みなさんもぜひ楽しみにしていてください!」




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綾野ましろリリース情報






初回生産限定盤A






初回生産限定盤B






通常盤







WHITE PLACE



10月5日発売



初回生産限定盤A(CD+BD+別冊ブックレット・写真上):BVCL-748〜9/\4,000(税抜)



初回生産限定盤B(CD+DVD+別冊ブックレット・写真中):BVCL-750〜1 \3,800(税抜)



通常盤(CDのみ・写真下):BVCL-752 \3,000(税抜)




【CD収録曲】1. white arise 〜overture〜 2. ideal white 3. スパイラルガーデン 4. Lotus Pain 5. 刹那クロニクル 〜album version〜 6. shinkiro 7. misty way 8. labradorite 9. vanilla sky 10. Delusion 11. focus light 12. 憧憬 13. infinity beyond 14. 春想の街 15. (bonus track) Believe



【BD/DVD収録曲】昨年開催の1st ワンマンライブの映像を収録美 1.「opening」 2.「ideal white」 3.「pledge of stars」 4.「燐光」 5.「刹那クロニクル」 6.「infinity beyond」 7.「vanilla sky」 8.「ハーフムーンフラワー」




綾野ましろ One-man Live 2016 WHITE PLACE



●10月16日(日) 大阪 梅田Zeela

16:30 開場 / 17:00 開演 チケット代 前売 ¥3,800 オールスタンディング(消費税込/ドリンク代別)



●11月3日(木祝) 東京 恵比寿 LIQUIDROOM

16:15 開場/ 17:00 開演 チケット代 前売 ¥4,800 オールスタンディング(消費税込/ドリンク代別)



●11月12日(土) 札幌 cube garden

16:30 開場/ 17:00 開演 チケット代 前売 ¥3,800 オールスタンディング(消費税込/ドリンク代別)



綾野ましろオフィシャルサイト