2016年6月、フランス・ボルドーにオープンした「ワイン文明博物館」は、ワイン好きはぜひ訪れておきたい施設だ。



ゲーム感覚でワインを学べる、スタイリッシュな博物館



この博物館は、世界遺産登録されている重厚なボルドーの中心街からトラムで10分ほどの距離にある。



まず圧倒されるのが、とぐろを巻いた蛇のような奇抜な外観。一方、内観はシンプルなラインを生かしたデザインだ。中庭からは自然光が入り込み、明るく開放的な印象を受ける。



常設展ではワインに関するあらゆることが学べる。展示のひとつひとつにインタラクティブな仕掛けが施され、ゲーム感覚で楽しめるのが特徴だ。



ワインの説明によく使われる「白い花」や「黒胡椒」は、実際どんな香り?

ワインの説明によく使われる「白い花」や「黒胡椒」は、実際はどんな香り?




ロンドンのCasson Mannが手がけたインタラクティブな展示デザインは、斬新な切り口でワインを魅せる。

ロンドンのCasson Mannが手がけたインタラクティブな展示デザインは、斬新な切り口でワインを魅せる。




例えば、動く紙芝居のような展示では、壮大な歴史ドキュメンタリーを目の当たりにしているような充実感にひたれる。ズラリと並んだ地球儀をまわせば、隣のモニターに地域ごとのブドウ栽培やワイン醸造のデータが映し出される。これはほんの一部で、まだまだ驚きの仕掛けがたくさん。



その展示内容も目からウロコなことばかり。



古代エジプトではワインが肝臓の薬の材料だった? ワインのラベルを手がけたことのある有名な画家は?宇宙にもワインが持ち込まれていた?……etc.



ワインにまつわる歴史、文化、経済、地学が学べる、と言うとおカタく聞こえるが、どんどんワインの世界に引き込まれてしまう。



解説は、日本語を含む9カ国語から選べるので、趣向を凝らした展示を余すところなく楽しめる。受付で渡される「トラベル・コンパニオン」と呼ばれるイヤホン付きのデバイスを展示物にかざすと解説が流れる。自分のペースでまわろう。



味覚も知的好奇心も大満足の一日を



常設展のあとは、日本語が堪能なジルダさんのいる8階のテイスティングバーへ。

常設展のあとは、日本語が堪能なジルダさんのいる8階のテイスティングバーへ。




知識もさることながら、ワインの一番の楽しみは、やはり味わいだろう。入場券には、最上階のバーでのテイスティングが一杯分含まれているので、常設展のあとにぜひ訪れてほしい。



ズラリと並ぶ世界中のワインから気になる一杯を探そうと、来館者は皆真剣な面持ちで吟味している。展望デッキから一望できるボルドーの街並も、最高のワインのお供になるだろう。



バーを囲む展望デッキから見えるボルドーの街は、まるで絵画のようだ。

バーを囲む展望デッキから見えるボルドーの街は、まるで絵画のようだ。




レストランやショップ、複数のテイスティングルームや図書室も併設しており、一日中いても飽きさせない。ボルドー旅行の出発点として、ぜひ、ゆっくりワインの奥深さを楽しんでもらいたい。



7階のレストランでは、地元産の素材を使った料理が楽しめる。フォアグラ、トリュフ、キャビアは全て、ボルドー周辺の特産品。

7階のレストランでは、地元産の素材を使った料理が楽しめる。フォアグラ、トリュフ、キャビアは全て、ボルドー周辺の特産品。




世界中から集められたワインがズラリと並ぶ1階のワインショップも圧巻。

世界中から集められたワインがズラリと並ぶ1階のワインショップも圧巻。




(文:太田瑞穂)



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■施設情報



ワイン文明博物館

開館時間/平日 午前10時〜午後6時半、土日祝日 午前9時半〜午後7時。10月31日以降は多少変動するので、要確認。

入場料/大人20ユーロ

住所/150, 134 Quai de Bacalan, 33300 Bordeaux, France



ワイン文明博物館 公式サイト(英語)



取材協力:ボルドーワイン委員会