シンガポール在住の外国人をはじめ、流行に敏感なローカルたちにも人気のエリアTanglin Village(タングリン・ビレッジ) 。自然溢れるこのエリアは、英国統治時代の駐屯地跡。10年ほど前から、デンプシー地区を中心にレストランやカフェ、インテリア・ショップ、食材店などが増え始め、お洒落スポットとして広く知られるようになった。2015年にユネスコ世界遺産にも登録されたばかりのシンガポール植物園もホーランドロードを挟んだ反対側に位置しており、最近は足を運ぶ観光客も多い。



そんな タングリン・ビレッジのミンデン地区に昨年オープンしたOpen farm community(オープン ファーム コミュニティ)は、シンガポール初のダイニングコンセプトで注目を集めている。



農園レストランや公園、ショッピングスポットもある!



Open farm community は、スパやレストランを運営するローカル企業のSpa Esprit Groupの新しい取り組み。当地の人気レストランTippling Clubを率いてきた世界的カリスマシェフのライアン・クリフト氏、そして、農園緑化を進めている団体Edible Garden Cityとのコラボプロジェクトだ。





ハーブ類を中心に野菜や果物などが育てられている (c)Open Farm Community

ハーブ類を中心に野菜や果物などが育てられている ©Open Farm Community
採れたてのフレッシュなハーブを贅沢に使った自家製バジルペーストも販売 (c)Open Farm Community

採れたてのフレッシュなハーブを贅沢に使った自家製バジルペーストも販売 ©Open Farm Community
敷地内の一角にあるローンボーリング・スペースでゲームを楽しむ家族 (c)Open Farm Community

敷地内の一角にあるローンボーリング・スペースでゲームを楽しむ家族 ©Open Farm Community
プレイグランウンドには砂場も完備 (c)Open Farm Community

プレイグランウンドには砂場も完備 ©Open Farm Community







約1000坪の広大な敷地には、コミュニティの核となるオーガニックレストランを中心に、農園、プレイグラウンド、ショップコーナーなどがあり、リゾートのような雰囲気だ。子供用のプレイスペースには白砂の砂場があり、砂遊び用の道具類も自由に使うことができる。くつろげるソファーが人気のテラス席はペット同伴可能で愛犬のお散歩がてら立ち寄る人たちも多い。テラスにはオブジェのようなイエローカラーの卓球台も設置されていて、外が涼しくなる夕方からは誰でも利用が可能。更に1時間10ドルでローンボーリングも楽しめる。



自家農園で採れた作物をたっぷり使ったメニューが人気



オープン・コンセプトの明るいキッチンではシェフたちが腕を振るう姿が見られる

オープン・コンセプトの明るいキッチンではシェフたちが腕を振るう姿が見られる




テラス席の向こう側には農園が広がり、緑豊かな景色が楽しめる

テラス席の向こう側には農園が広がり、緑豊かな景色が楽しめる




敷地内の自家農園ではオーガニック野菜や果物を栽培。アジアのエッセンスが効いたモダンヨーロピアン料理を提供するレストランでは、ここで収穫されたフレッシュな農作物もふんだんに使っている。どのメニューからも一般的な西洋料理とは一味も二味も違うセンスとテイストが感じられ、新たなプレゼンテーションを追及し続けるクリエイティブなシェフ・ライアンの世界を堪能できる。



敷地内の農園で収穫されたフレッシュな農作物たち (c)Open Farm Community

敷地内の農園で収穫されたフレッシュな農作物たち ©Open Farm Community




当地では、ランチ客をターゲットにしたお得感のあるセットメニューを用意しているレストランが多いが、このレストランでは一切無し。



アボカドと生姜のスープ(S$22)、マンガリッツァ豚肩ロース肉BBQグレーズ・ベビーコーンとスペックの煮込み(S$36)、バラマンディの石焼き・胡瓜のコールスローと焼き茄子のミントソース添え(S$29)、マンゴのカラメル、ココナッツアイスクリーム&サゴ添え(S$18)など、アペタイザーとデザート以外は1品30Sドル前後と当地にしては高めの価格設定。それでもここだけの特別なメニューと雰囲気を味わおうと客足が絶えない。





1番人気のデザート、レモンタルトとバジルアイスクリーム(18Sドル)(c)Open Farm Community

1番人気のデザート、レモンタルトとバジルアイスクリーム(18Sドル)©Open Farm Community





アジアンエッセンスの効いた一品、マッドクラブのパッパルデッレ・タイカレーソース添え(29Sドル)(c)Open Farm Community

アジアンエッセンスの効いた一品、マッドクラブのパッパルデッレ・タイカレーソース添え(29Sドル)©Open Farm Community






月に一度の週末はイベント満載のマーケットへ



月1度の週末にはソーシャル・マーケットも開催。農作物、オーガニック食品・コスメ、ハンドメイドの雑貨をはじめOpen farm communityが厳選した出店が数多く並ぶ。ヨガやアートなどの1日クラスもあり、にぎやかで活気あるイベントとなっている。近隣に住む人々はもちろん、遠方からもたくさんの人たちが訪れるという。





月に1度のペースで開催されるソーシャルマーケットも人気 (c)Open Farm Community

月に1度のペースで開催されるソーシャルマーケットも人気 ©Open Farm Community





ソーシャルマーケットではヨガのクラスも (c)Open Farm Community

ソーシャルマーケットではヨガのクラスも ©Open Farm Community






マリーナ・ベイ・サンズやシンガポールフライヤーなど、眺望を売りにした超近代的スポットが象徴となりつつあるシンガポール。今だからこそ、あえて大地に根を下ろし、さり気無く自然と向き合い、スタイリッシュに自給自足を提案し、地元の人々との繋がりを大切にする。そんな新コミュニティスタイル Open farm communityの在り方は、現在のシンガポールにおいて最もクールで新鮮だ。



(文:田嶋麻里江 fromシンガポール)



※1シンガポールドル=74円 2016年10月3日現在



Open Farm Community



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■取材国:シンガポール

田嶋 麻里江



東京出身。幼少期をシンガポールで過ごす。大学在学中よりヴァイオリニスト、ラジオDJとして活動。その後、オールアバウトの初代シンガポールガイドをきっかけに雑誌、WEBを中心に執筆を行う。著書に 『世界一の学力がつくシンガポール式算数ドリル 小学1〜6年 「バーモデル」で文章題にとことん強くなる!(平凡社)』『ポップ★トリップ シンガポール(ソフトバンククリエイティブ) 』。Global Press 会員。



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