クラフト創造都市金沢を舞台に、工芸と街の魅力を発信する大型工芸フェスティバル「金沢21世紀工芸祭」が開催されている。期間は2017年2月26日(日)まで。



金沢21世紀工芸祭とは?



世界が認めるクラフト創造都市・石川県金沢市を舞台に初開催する大型工芸フェスティバル。工芸と食が織りなす総合芸術「趣膳食彩(しゅぜんしょくさい)」や回遊型展覧会「工芸回廊(こうげいかいろう)」など5つのメインコンテンツと、協賛・関連イベントを合わせ、金沢の工芸と街の魅力を広く、強くアピールする。「金沢の工芸を世界に。世界の工芸を金沢へ。」を掲げ、金沢の街を、工芸が集積・対流・発展する「港」にすることを目指している。



公式ウェブサイトとFacebook、Instagramが公開されており、各プログラムをはじめ、作品の動画、自らと工芸の関係について自由に綴るコラム「MY KOGEI(わたしの工芸)」、金沢の若手クリエイターが「金沢みらい茶会」の講師を取材し、制作の想いや作品を紹介する「部活動日誌」などが紹介されている。



美しい水面が目を引く「水鏡の庭」

美しい水面が目を引く「水鏡の庭」




工芸を体験できるコンテンツを多数開催



会期中、金沢市の各所で開催されるメインコンテンツを紹介する。



一期一会の総合芸術「趣膳食彩」(〜10月19日)

金沢の街を深く知るディレクター陣が、工芸作家や料理、空間をコーディネートし、この日のためだけに用意されたプレミアムな世界観を五感で味わえるコンテンツ。ディレクターは、パフォーマンス「ゲリラレストラン」で知られるアーティスト諏訪綾子氏や、アートディレクターでHotchkiss代表の水口克夫氏、世界的にも名高い茶陶「大樋焼」の継承者・十一代大樋長左衛門氏ら8名。また、九谷焼窯元・上出長右衛門窯の上出惠悟氏や加賀友禅の毎田仁嗣氏、空間デザイナー・長谷川喜美氏ら多彩な顔ぶれが作家として参加する。



「鮨 木場谷」の木場谷光洋氏、欧州各国からのオファーを断り金沢に店を構えた「ENSO」の土井誠氏のほか、今年発刊のミシュランガイド『富山・石川(金沢)2016特別版』にも掲載された金沢を代表する料理人が宴を盛り上げる。博物館や金沢城公園など、会場のユニークさも魅力のひとつ。計8プログラム実施される。



作家60名以上が参加する「工芸回廊」(〜10月16日)

それぞれに独自の空気感を持つ金沢市内3エリアで行う展示イベント。通常の展示空間とは異なる場所と見せ方で、新たな工芸の魅力を発信する。回遊することで街の多様性も感じられ、作家やギャラリストと交流することも可能だ。



趣深い町家が並ぶ「東山エリア」では、金沢のギャラリーが展示をディレクション。静かで落ち着いた風情漂う「主計町・橋場町」には個性豊かな工芸作家が作品を展示し、学都金沢の面影を残す「広坂エリア」では、金沢美術工芸大学、金沢卯辰山工芸工房、石川県立九谷焼技術研修所の若手の作り手たちによるフレッシュな作品が並ぶ。



各エリアにはインフォメーションが設けられ、展示の詳細や、当日参加可能な金沢みらい茶会の情報を得ることができる。会場数はインフォメーションとタイアップギャラリー(協力店)を含め32。



茶の湯を体感する「金沢みらい茶会」(10月15日・16日)

「茶の湯」文化が根付く金沢ならではのイベント。茶席を「トラディショナル」「コンテンポラリー」の2大テーマで実施し、茶道裏千家今日庵業躰・奈良宗久氏や石川県観光総合プロデューサー・早川和良氏らが監修・ディレクターとして、思い思いの「おもてなしの心」を表現する。



国登録有形文化財の古美術商店内にある通常非公開の茶室をはじめ、河川敷の特設ドーム、ホテルの一室など、バラエティーに富む会場も見もの。茶会の実施回数は合計32回。



工芸を体験「金沢みらい工芸部」(11月5日〜)

未来の工芸を支える使い手と作り手の育成を目指すコンテンツ。若手工芸作家が講師となり、伝統工芸の技法や最新テクノロジーを体験するワークショップをはじめ、作家の想いを追体験できるアートワーク寄りのプログラムを指導する。工芸の可能性を楽しみながら体験できる、部活動のような内容となっている。開催期間は、11月5日(土)〜2017年2月26日(日)、週1回計14プログラムを実施する。



「金沢アートスペースリンク」(11月3日〜)

金沢市内及び近郊のギャラリーやアートスペース計26カ所が連携して行う展示企画。アートスペースをそれぞれの傾向により「美・鑑」「エッジ・実験・周縁」「暮らし・デザイン・広がり」の3グループに分類し、グループごとに金沢アートグミにて展示を行う。展示に併せて展覧会情報、コラム等を掲載したタブロイドも発行し、金沢の美術シーンを俯瞰できる。開催期間は、11月3日(木)〜2017年2月12日(日)。





茶席は工芸祭の成功を祈念して行われた

茶席は工芸祭の成功を祈念して行われた
茶を点てる奈良宗久氏

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インタビューを受ける深澤直人氏

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「幸せな時間を過ごすことができた」と語る木田隆子氏

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ファッション・ジャーナリスト生駒芳子氏

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■開催情報



「金沢21世紀工芸祭」

開催日/2016年10月13日(木)〜2017年2月26日(日)

開催時間/各会場により異なる

会場名/金沢市及び近郊

定休日/各会場により異なる



金沢21世紀工芸祭 公式サイト