ブロードウェイミュージカル「スウィート・チャリティ」の通し稽古が23日、東京都内で公開され、知英、平方元基、岡幸二郎、演出・振付の上島雪夫氏が登壇した。

 この作品は、舞台に立つのは初めてで主演の知英演じるチャリティがさまざまな人間と出会い、人間・女性として成長するストーリーの大ヒットミュージカルである。

 登壇した知英は、初舞台の意気込みを「もちろん緊張していますが、稽古で積み重ねたことをやっと皆さんにお見せすることができてワクワクしています。主演ということで、みんなを引っ張らなければいけないという思いと、私は舞台の初心者で何も知らないという不安があってすごく複雑でした」と流ちょうな日本語で答えた。

 主役に選ばれた感想を求められると知英は「今まで私が触れてきた音楽やダンスとは違うものですが、大好きな歌と踊りとお芝居が全て入っているのでミュージカルはいつかやりたいと思っていたのでうれしいです」と笑顔を見せた。記者から2時間を超える日本語の演技で特に大変だったセリフを聞かれると少し悩みながら「閉所恐怖症(という言葉)は難しいですね」と語り、上島氏は「イントネーションを直してあげたりするんですけど、教えているうちにどれが正しいのか分からなくなっちゃうこともあったね」と稽古場の雰囲気を感じさせるエピソードを笑顔で語った。

 知英の演技について岡は「彼女は、チャリティそのもののような性格で、出てきた瞬間にパッとその場が輝くんです。それは稽古しても手に入らない彼女自身の持ち味です。稽古でいうと、彼女は日本語の音だけを覚えるのではなくて、日本語の意味をきちんと理解して演技しているので役により入り込めるんでしょうね」と優しい表情で知英の演技を褒めた。

 チャリティが小さな嘘をついてしまうシーンがあることにちなんで最近ついた小さな嘘は何か聞かれると、平方は「今日さっそく居留守をしてしまいました。ちょっと急いでいたもので…」と申し訳なさそうに語り、上島は「役者は常に嘘つきですよ。どっちが嘘でどっちが本当か分からなくなってしまうくらい自分の身に染み付いています」と答え、知英、平方、岡は同意のうなずきを見せた。最後に「この作品は稽古場からみんなで作ってきた作品です。私自身の成長と役であるチャリティの成長をぜひ応援してください」とアピールして締めくくった。