日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎え、アポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分〜)。今回のテーマは「乗りに乗ったノリノリYOUたちの実りの夏SP!」。人生の波に乗ったYOUが大混雑の95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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記事画像※この画像のみ2022年2月28日放送時のもの

視聴者から寄せられたYOU情報を、ガチ直撃&密着しちゃう「投稿YOU」。

今回の投稿者は、なんと番組の大ファンだという元プロ野球選手・屋鋪要(63歳)さん! 以前番組内で紹介した撮り鉄のYOUと、一緒に撮影がしたいというのだ。

ということで、まずは神奈川に住む“撮り鉄ガール”こと、オーストラリア出身のリリーさん(30歳・英会話教師)の元へ。最近も変わらず撮り活に励んでいるようだ。ちなみにリリーさんは、2022年2月28日放送の回で密着したキュートな撮り鉄ガール(自称・電車ヲタク)。元々シャイな性格なので、撮り鉄を通じて多くの人と関わることを夢見ている。

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後日、担当Dがリリーさんを「旧横濱鉄道歴史展示」に連れ出し、屋鋪さんと引き合わせた。が、日本のプロ野球をよく知らないため、誰だかわから〜ず…。
ちなみに屋鋪さんは、約18年で盗塁王3回、高木豊・加藤博一と共に“スーパーカートリオ”と呼ばれたひとりだ。そんな有名人が、なぜリリーさんに会いたかったのか?

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実は屋鋪さん、小学生時代からの鉄道好きが高じ、プロ野球選手を引退後は鉄道写真家として大活躍。SLを中心に写真集まで出版するなど、活動歴17年のベテラン撮り鉄としてセカンドキャリアを謳歌していたのだ。昨年リリーさんを番組で観て会ってみたくなり、シャイならこっちから声かけちゃえ!と思って投稿したんだって。

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さらに、日本の鉄道カメラマン第1号・広田尚敬さん(87歳)も紹介してくれた。広田さんは20代から鉄道写真家として活動、日本の撮り鉄の先駆者として君臨するトップオブレジェンド。背景が流れているかのような特殊撮影で、世界的な評価を獲得しており、ぜひリリーさんにも紹介したかったという。

そして本題はここから。オファーしたのは、リリーさんにもぜひSLを撮ってもらいたかったからだという。広田さんからも「真っ黒で力強いSLがぐわぁーっと目の前に来たら、とにかく圧倒されます」と誘われると、SL未経験のリリーさんは「お願いします!」と即答。というわけで善は急げだ、SL撮り鉄へレッツゴー!

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車で移動中、撮り鉄話で盛り上がるリリーさんにさらなるサプライズが! 何やら渡されたのは大きなバッグで、中身はなんとカメラではないか! 実は屋鋪さん以外にも、リリーさん宛ての投稿があった。体を壊して撮り鉄を引退した投稿主さんが、連れ添った愛機を使ってほしいと、この素晴らしい一眼レフを譲ってくださったのだ。もちろんリリーさんは、「これからこのカメラは相棒です!」と大感激だ。

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そして、屋鋪さんの推しのSLスポット(静岡県島田市)に到着。ここは大井川鐡道『家山川橋梁』という、屋鋪さんが8年かけて全国でSL約600輌を撮影してきた中でも、ベストな撮り鉄ポイントだ。大井川鐡道のSLは1日1往復のみなので、午後12時20分通過の下り列車を狙うことに。さっそくリリーさんがおすすめのアングルを質問すると、あまり人には教えないという広田さんから鉄道写真の極意を教えていただけることに! それは…

【レジェンド広田さん直伝■鉄道写真の極意三カ条】
その一 上手に撮ろうと思わない
その二 キレイに撮ろうと思わない
その三 みんなと同じように撮らない
「奥義=自由に撮ること!」

このプロ直伝の奥義を知ったリリーさんは、「自由に撮るって大切ですよね。今日は1日とにかく楽しんで撮ってみようと思います。新しい相棒と記念すべき最初の1枚だわ」とやる気満々。さっそく通過する列車を撮ったリリーさんは、「この場所スゴくいいわ!」と大はしゃぎだ。

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一方の広田さんは、橋梁の下で何かを撮影している。撮っているものは、コンクリートから水がジワジワ出て固まった部分。「コンクリートは生きている。こういうものがあって鉄道がある」という。列車の走りを支える全てが鉄道写真だという考えのもと、列車だけでなく枕木を再利用した柵も写真に収めるのが広田さん流だ。

お目当てのSLが来るまでに、各自どんな角度で撮るかを決めることに。リリーさんと広田さんは、橋梁の隣にある橋へ移動し、お気に入りの場所を確保。一方の屋鋪さんは、橋梁を下から見上げる場所で待機だ。SL通過まであと1分、チャンスはたった1回きり。リリーさんが緊張していると、傍らの広田さんも、活動歴60年超えにしてこの瞬間はやっぱり緊張する、と励ましてくれた。

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ついにやってきた!!テンションがあがり、リリーさんはとにかくシャッターを切りまくった。通り過ぎた後は自分の撮れ高に満足し、大喜び。広田さんと思わずタッチし合った。

橋梁下の屋鋪さんも一眼レフで何枚かおさえたあと、スマホでも撮影。撮りに行った写真をすぐに見せられるからだという。「深い意味はない。いつも自由なんです。思うがまま」。

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撮影終了後に決めたリリーさんのベストショットはこちら!写した画像は、他にも81枚。迫りくるSL、窓を眺める乗客、走り去る女性のような後ろ姿…と、バージョンもさまざまで、広田さんからは「1本の列車でこれだけ撮れるのはスゴい」と、良い評価をいただけた。

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一方、広田さんの撮影した写真には、迫力がある重厚なSLの動輪が。リリーさんは意外なアングルに驚き、「こういう撮り方もあるんですね。自由に撮るってこういうことなんですね」と、言葉の意味を理解できたようだ。

残念ながら密着はここまで。広田さんからは「また一緒に行きたいですね」、屋鋪さんからは「もう今どこ行くか、頭の中で巡ってます」と声があがり、リリーさんは大喜び。次なる撮影はどこか? 再び3人でのSL撮影が楽しみだ!