天皇杯3回戦、横浜F・マリノスvs東京ヴェルディの8年ぶりのクラシコが22日に高知県立春野総合運動公園陸上競技場で行われ、横浜FMが4-0で快勝した。

東京VがJ1に在籍した2008年11月以来、8年ぶりのクラシコ。公式戦4連勝でJ1 2ndステージでも4位に付ける横浜FMは、今週末に川崎フロンターレとの神奈川ダービーを控えるが、この試合に向けて中村俊や斎藤、中澤、カイケ、中町など、ほぼ主力を先発で起用。一方、前節のカマタマーレ讃岐戦でリーグ4試合ぶりの勝利を掴んだ東京Vは、その試合から先発5人を変更。公式戦4試合連続ゴール中の高木善や二川、前節2ゴールのドウグラス・ヴィエイラが温存され、北脇と高木大が2トップを組んだ。

立ち上がりは東京Vの積極的なプレスにやや苦戦した横浜FMだが、時間の経過とともにギャップでボールを引き出す中村のゲームメークと齋藤の個人技を軸に東京Vを押し込んでいく。12分にはボックス手前で浮き球をコントロールした天野純に決定機も、枠の左を捉えたシュートは、横浜FMからのレンタルでプレーするGK鈴木のビッグセーブに阻まれる。

それでも、押し気味に試合を進める横浜FMは、ここから背番号10のベテランレフティーが特大の輝きを放つ。18分、齋藤の仕掛けからボックス手前やや左の位置でFKを獲得。これを中村が圧巻の左足のシュートでゴール左隅に決め、横浜FMが先制点を奪う。さらに26分には右CKの場面でショートコーナーから中村が左足でゴールに向かう絶妙なクロスを入れると、これを中町が頭で合わせた。

中村の魔法の左足でセーフティリードを奪った横浜FMは、出足の鈍った相手を翻弄するパスワークを披露。一方、何とか1点を返したい東京Vは、29分にボックス手前で得たFKを中後が右足で狙うが、わずかに枠の左に外れた。

その後も優勢に試合を運ぶ横浜FMは、前半終了間際にボックス内で齋藤が倒されてPKを獲得。これをカイケが冷静に決めて、試合を決定づける3点目を奪った。

迎えた後半も試合展開に大きな変化はなし。何とか流れを変えたい東京Vは後半頭から二種登録の17歳、渡辺をトップ下の位置で起用。対する横浜FMは接触プレーで足を痛めた金井に代えて小林、栗原に代えてパク・ジョンスと週末のリーグ戦を見据えた用兵を行っていく。

後半もなかなかチャンスを作れない東京Vだったが、63分には右サイドで味方を追い越した大木のクロスをゴール前の南が身体を倒しながらうまくダイレクトボレーで合わすが、これは枠の左に外れた。さらに攻撃的な交代カードを切った東京Vは、76分と79分にもボックス内の南と渡辺に決定機が訪れるが、いずれも決め切ることができない。
一方、前がかりな相手に対してマルティノスや齋藤のスピードを生かしてカウンターを狙う横浜FMは再三のチャンスを逸するが、試合終了間際の88分にカイケがこの試合2点目を決めて勝負あり。8年ぶりのクラシコに快勝の横浜FMが4回戦進出を決めた。