日本サッカー協会(JFA)は29日、10月6日、11日に行われるロシア・ワールドカップ アジア最終予選に臨む日本代表メンバーを発表した。会見に出席したヴァイッド・ハリルホジッチ監督が、メンバーの選考理由を明かしている。

◆ヴァイッド・ハリルホジッチ監督
「会長も言っていたが、10月の2試合に準備していきたいと思っている。この2試合は難しい試合だ。イラク、オーストラリアともにクオリティが高い。オーストラリアはアジアチャンピオンであり、イラクはアジアカップの準決勝まで行ったチームだ」

「イラクは(最終予選で)2試合に負けてスタートとなった。逆にオーストラリアは2試合勝ってスタートしている。ただ、イラクはサウジアラビア戦で良い試合をした。オーストラリアもかなりゲームを支配して、しっかりと2試合に勝った」

「まずは1戦目のイラクに勝つために準備をしていかなければいけない。昨年も試合をしたが、その試合をもう一度見たところ、前半は素晴らしい試合だった。同じ展開となることを望んでいる」

「ただ、前回の試合はフレンドリーマッチであり、今回は最終予選だ。オーストラリアの試合も待っている。今シーズン最も難しい試合で、アジアで最も強い相手と認識している。自信を持って強い決意で挑む必要がある。それができるし、その準備をする。そのためのリストを用意した」

「少し大きなリストとなっている。23人のフィールドプレーヤーを呼んだ。このリストに対しての批判もあるだろう。最終予選で負けて危機感がある。フランスでも私の記事があって、記事の内容は『選手に笑い禁止した』というものだ。そこに関しても質問してほしい。たくさん質問してくれ。全て私の責任だ」

「ただ、就任してから間違えることはあるが、日本に対して恥ずかしいことはしていない。ただ、何をしなければいけないのかは把握している。可能な限りの質問を待っているし、正直に全てお答えする」

GK
西川周作(浦和レッズ)
東口順昭(ガンバ大阪)
川島永嗣(メス/フランス)

「GKは3人。西川は前回出場している。今回は、川島も連れていきたいと思っている。永嗣はプレーしていないが、それは彼だけではない。海外組がたくさんいる中で12人ほどは先発で出られていない。そのため今回のリストは本当に難しかった」

「永嗣については、メズの2軍でプレーしているが、悪くはない。永嗣がどのような状態か。さらにグループの中で特別な役割を担ってもらわなければいけない。発言力があり、チームに良いスピリットをもたらしてくれる。リーダーの1人でもあり、経験もある」

「厳しい今回の戦いで、彼の存在感が必要になる。彼がプレーするかどうかは別問題だ。経験ある選手の1人で、コミュニケーション、励ます部分を出してほしい。この2試合はメンタルが重要になる。そのために永嗣を呼んだ」

DF
酒井宏樹(マルセイユ/フランス)
酒井高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)
長友佑都(インテル/イタリア)
太田宏介(フィテッセ/オランダ)
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
槙野智章(浦和レッズ)
森重真人(FC東京)
丸山祐市(FC東京)
植田直通(鹿島アントラーズ)

「ディフェンスは9人。宏樹、高徳は先発だが、他の選手は(ポジションを)取れていない。センターバックは5人。槙野はケガをしてリハビリ中だ。若い選手では植田を呼んだ」

MF
長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)
山口蛍(セレッソ大阪)
柏木陽介(浦和レッズ)
永木亮太(鹿島アントラーズ)※
香川真司(ドルトムント/ドイツ)
清武弘嗣(セビージャ/スペイン)
大島僚太(川崎フロンターレ)

「長谷部、山口、柏木、そして新しい選手として永木を呼んでいる。彼は長く調査して良い存在感があった。オーストラリア戦で必要になるかなと思う。ボールをしっかり奪える選手で、毎週レポートが来ているが、彼は常に良い選手だ。少し呼んで見てみたい。A代表でどれだけ力になれるか」

「長谷部、山口、永木はボールを奪え、コンタクト、デュエルが怖くない。柏木は後ろで組み立てる選手だ。それから前の選手は香川、清武、大島を呼んでいる。私は、常に若い選手でも信頼して使い続けていきたい」

「大島は能力が高いが、まだ恥ずかしさがある。勇気を持ってやってほしい。合宿でも自信を持ってやってほしい。前回の合宿は2つの単語を喋った。今回は4単語くらい喋ってほしい(笑)。それで、だいぶ向上したと思える」

FW
本田圭佑(ミラン/イタリア)
小林悠(川崎フロンターレ)
宇佐美貴史(アウグスブルク/ドイツ)
原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
岡崎慎司(レスター・シティ/イングランド)
武藤嘉紀(マインツ/ドイツ)
浅野拓磨(シュツットガルト/ドイツ)

「いつも通りの選手たちだ。先発で出ていない選手も結構いるが、彼らを信頼している。2週間かけてリストを作ったが、それは海外に早くリストを提出しなければいけないからだ」

「先発で出ていない選手が何人もいるが、各選手のクオリティは知っている。もちろん、理想は常に先発で出続けてほしい。試合が最も良いトレーニングだからだ。期待しているのは、先発で出られてなくても、しっかりと細くトレーニングを積んで、高いレベルの試合についていけるようにしてほしい」

【総評】
「3人のGKと23人のフィールドプレーヤーを選んだが、前回は合宿の直前に2人(槙野智章、長友佑都)がケガをした。また、DFは3人がイエローカードをもらっている」

「あとはタクティックのチョイスだ。ホームとアウェイで使い分けることもある。そして特にフィジカル面。そのために、23名のフィールドプレーヤーを合宿に呼びたいと思っている。あとは皆さんから質問してもらいたい」

「リストの作成は簡単ではなく、私は私の選択をした。それが良かったかどうかは、これから分かることだ」

「プレーしていない人をリストから外したら、他に誰がいるかを考えなくてはいけない。今、日本で行われているフットボールは、かなり深い所まで来ている。残念ながら海外との差がまだまだ歴然としている。特にフィジカル面だ。そこも考慮に入れなければいけない」

「15人ほど海外組が居て、先発で出ていない選手が居る。普通の基準ならば呼べない。しかし、川島、長友、吉田、長谷部、香川、清武、本田、岡崎、宇佐美、武藤を外せば、誰が代わりに出るのか。かなり難しい。だから、このような選択をしなければいけなかった」

「ブラジルのW杯以降で何が起こっているか。例えば、ドイツ代表は3、4人の先発メンバーを代えた。数名のキー選手を外したので、数年の空白の時間ができた。そのようなことは、代表レベルで起こり得るのだ」

「より良い選手が必要で、そうでない選手は外していかなければいけない。そして、選手のモラルも考えなければいけない。気持ちの面だ。会長とも話したが、野心の問題だ。どうワールドカップに向けるか。つまり、10月はメンタル面が特に重要になる」