日本代表は4日、今月6日に行われるロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のイラク代表戦に向けたトレーニングを埼玉スタジアム2002のサブグラウンドで行った。練習後、ミランのFW本田圭佑が報道陣の質問に答えた。

2日に行われたセリエA第7節、ミランのサッスオーロ戦では、1-3とリードされる中でミランサポーターからブーイングが飛んだ。最終的にミランは逆転勝利を収めたが、本田がサポーターのブーイングに疑問を呈したことが伝えられていた。

日本代表戦でサポーターが試合中にブーイングすることは、ほとんどないことだ。このような面のサポート文化について問われた本田は、以下のように話した。

◆FW本田圭佑(ミラン)
「日本のスタジアムでの雰囲気は、イタリアとは天と地の差があるぐらい優しい。優しいというか、サッカーが見たくて見たくて仕方がないという人で満員になっているわけではない。やっぱり日の丸を応援するとか、オリンピックが好きとか、その感覚で応援している部分もあると思う」

「それは極端に言えば、バレーボールでもいいんだろうし、ラグビーでもいいんだと思う。日本が勝てば良いという感覚。頑張っていれば良い。そのような感覚は日本のスタジアムの雰囲気を感じる。僕もサッカーといよりも、日本代表として、あくまでもサッカーを通じてずっとプレーしてきた。そういう意味でサポーターに貢献しているという感覚は、これまであった」

「ブーイングに関して、日本はないはない。逆にミランはブーイングがあり過ぎてダメだと思う。何がダメかというと、試合中に負けていると、ミラン(サポーター)は完全に見放す。そこに愛情は一切感じられない。いや、いいですよ。それで嫌いで、愛情がなくて、お前ら見放すというなら見放すでもいい。でも、勝ったらいきなり家族に戻るんですよ。その数字の問題だけかと」

「だから、それはこの間、試合終わった後に、何とか変えないとと(思った)。イタリアが今この状況になっているのは、そういったことが影響していると思う。要は、結果にだけ執着していて、タレントがいたときには、そのプレッシャーを全部受け止めることができるときなら良い。ミランもイタリア代表も、もしかしたら今、そういう時期じゃない。僕らは日本代表としてイタリア代表のように実績がないからこそ、下から這い上がっていく立場だからこそ見えている景色もある。ダメな状況で物事をよくしていこうとしたときに、そんなドライな感覚だけでは状況を打破できない」

「結局、才能のある人間が生まれてこないと、その状況は生まれないということになる。マルディーニやガットゥーゾみたいな選手が生まれないと結局、再建は不可能。現状のメンバーで再建を目指すのなら、突き放して、選手を委縮させて。――でも、あんまり話してもサン・シーロの雰囲気分からないですよね。サン・シーロの雰囲気が分からないと、この感じは分からないですね」