日本代表は6日、埼玉スタジアム2002でロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第3戦である、イラク代表戦に臨む。9月の2試合を1勝1敗で終えた日本にとって、10月の2試合は連勝を飾りたいところだ。

◆2連敗スタートのイラク
9月に行われたオーストラリア代表、サウジアラビア代表との2試合で連敗を喫したイラク。世代交代を図り、若手を主体にチームを作っていることもあるが、ロシアW杯出場に向けて非常に厳しいスタートとなった。

アウェイでのオーストラリア戦、ホームでのサウジアラビア戦はともに2失点。得点はサウジアラビア戦の1点に終わり、チームとしての完成度はまだまだ低い印象だ。それでも、アンダー世代では結果を残しているため、侮ってはいけない相手。日本としても、しっかりと対処する必要がある。

◆悪夢を繰り返さないためにも
対する日本は、初戦のUAE代表戦で敗戦。同じ埼玉スタジアム2002でのイラク戦となる。およそ1カ月前に味わった屈辱を繰り返さないためにも、この一戦にかける想いは強いだろう。11日のオーストラリア戦に向けても弾みを付けたい一戦だ。

チームはFW宇佐美貴史(アウグスブルク)、FW武藤嘉紀(マインツ)が負傷で不参加となり、代わりにFW齋藤学(横浜F・マリノス)を招集。Jリーグでも結果を残し続け、局面を打開できる齋藤の能力はチームにとってプラスになることは間違いない。

前回問題となったコンディション面については「フィジカルコンディションが違う状態」とヴァイッド・ハリルホジッチ監督が前日会見で明かした。合流日によってバラつきがあるようだが、「疲労回復のところにトライしないといけない」というコメントを考えると、遅れて合流したメンバーも状態を上げて試合に起用する考えがありそうだ。

◆リオ五輪世代には気をつけろ
今回のメンバーには、DF植田直通(鹿島アントラーズ)、MF大島僚太(川崎フロンターレ)、FW浅野拓磨(シュツットガルト)と3名のリオ五輪メンバーが招集されている。

日本と同様にグループステージ敗退に終わったイラクだが、今回の日本戦に向けて多くの五輪代表メンバーが招集されている。リオ五輪で唯一ゴールを決めたMFサード・アブドゥルアミールや、ウディーネーゼでプレーするDFアリ・アドナンなど、実力者も揃っている。

若いチームではあるが、それゆえに、日本戦での好パフォーマンスを目指して、高い志で挑んでくることは間違いないだろう。野心に満ち溢れたチームほど怖いものはない。そんな彼らに影響され、日本のリオ五輪世代の奮起にも期待したい。

◆トップ下は清武、左は好調・原口か
勝利が必要な日本は、いつも通りの[4-3-3]を起用するだろう。疲労度や、クラブチームでのパフォーマンスなどを踏まえ、予想してみた。

★予想フォーメーション[4-3-3]
(C)CWS Brains,LTD.
まず、GKは西川周作(浦和レッズ)で変更なしだろう。クラブや代表でのパフォーマンスを見ても、ここは変わらない。また、最終ラインは慣れ親しんだメンバーになるだろう。右からDF酒井高徳(ハンブルガーSV)、DF吉田麻也(サウサンプトン)、DF森重真人(FC東京)、DF長友佑都(インテル)と予想。長友の代わりに酒井高が左サイドバックにまわり、DF酒井宏樹(マルセイユ)が右サイドバックになる可能性もある。

また、ボランチにはMF長谷部誠(フランクフルト)とケガから復帰するMF柏木陽介(浦和レッズ)が起用されると見る。MF山口蛍(セレッソ大阪)は後半からの出場となるだろう。トップ下は、MF清武弘嗣(セビージャ)が入ると考えられる。通常ではMF香川真司(ドルトムント)が入るポジションだが、前回の2試合やドルトムントでのパフォーマンスを見る限り、香川よりも清武を起用した方が良いと見る。

右ウイングはFW本田圭佑(ミラン)で確定。一方で、左ウイングはタイ代表戦で結果を残し、チームでも結果を残しているFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)が先発することになるだろう。追加招集を受けたFW齋藤学(横浜F・マリノス)は、展開次第で後半から起用されると見る。1トップはFW岡崎慎司(レスター・シティ)となるだろう。タイ戦同様に、FW浅野の可能性もあるかもしれない。

◆勝たなくてはいけないイラク戦
ホームでのUAE戦で失意の敗戦を喫した日本。これは、選手や監督、関係者のみならず、スタジアムやテレビで試合を観た人も大きな失望感を感じたはずだ。そんな中で迎えるホームでのイラク戦は、“負けられない”ではなく“勝たなければいけない”試合となる。

11日にグループ内で最も強敵といえるオーストラリア戦を控えていることも考えると、なおさら勝利は必要だ。2連勝を飾れば、オーストラリアを抜くこともできる。「日本が勝つためにすべての準備をする」とハリルホジッチ監督が語ったように、メンバーを含め、試合に勝てる決断を下し、しっかりと勝利してくれることだろう。絶対に勝たなくてはいけない試合。イラク戦は、6日(木)の19時35分にキックオフを迎える。