2016 Jリーグ YBCルヴァンカップの決勝戦、ガンバ大阪vs浦和レッズが15日に埼玉スタジアム2002で行われ、延長戦を終えて1-1で迎えたPK戦を4-5で制した浦和が2003年以来2度目のリーグカップ優勝を果たした。

昨年のリーグカップ準優勝のG大阪と、今季のリーグ戦年間順位で首位に立つ浦和が相まみえた。[4-2-3-1]の布陣で中盤の底に井手口と今野を置いたG大阪は、1トップに据えたアデミウソンの後方に右から倉田、遠藤、大森と並べた。一方の浦和は、武藤、高木、興梠を前線に置く[3-4-2-1]で、右に関根、左に宇賀神を起用。肋骨を骨折していた阿部も相棒の柏木と共に先発した。

10分に右サイドからカットインした関根がGK東口のセーブを強いるミドルシュートを放った浦和だったが、試合の均衡を破ったのはG大阪だった。17分、遠藤から縦パスを受けたアデミウソンがDFと入れ替わり、ハーフウェーライン手前から独走。そのままGKとの一対一を制し、G大阪がカウンターからのゴールでスコアを動かした。

失点直後にCKから槙野のヘディングシュートでゴールに迫った浦和だが、28分に決定機を迎えたのはG大阪。ボックス左で逆サイドからのボールを受けたアデミウソンが、GK西川の股を狙ってシュートを放つ。しかし、これはGK西川がうまくシュートをブロックし、追加点を許さない。

守護神に助けられた浦和。しかし、36分にはアクシデントが発生する。足を痛めた宇賀神がピッチを後にすることとなり、代わりに駒井を投入。駒井が右ウイングバックに入り、関根が左サイドに回った。

1-0のまま迎えた後半、浦和は立ち上がりから積極性を見せる。すると、50分にゴールチャンスを迎えた。ボックス左で仕掛けた関根のクロスに、ニアサイドで飛び込んだ武藤がヘッド。しかし、このシュートは枠に飛ばない。さらに55分には敵陣でのボール奪取からボックス左の関根が決定的なシュートを放つ。だが、これはGK東口のファインセーブに阻まれる。

浦和のペースで試合が進む中、先に動きを見せたのはG大阪の長谷川監督だった。66分、アデミウソンに代えて、同ポジションに長沢を送り出す。対する浦和のペトロヴィッチ監督は、70分に武藤を下げてズラタンを投入する。

その浦和は74分、ペナルティアーク付近の高木がゴール右隅にコントロールシュートを飛ばす。しかし、これもGK東口のビッグセーブに遭う。攻勢をかける浦和は76分、高木に代わって李がピッチに立つ。

すると、その李がファーストタッチで決める。柏木からの右CKに、投入されたばかりの李が正面でヘディング。このシュートがネットを揺らし、浦和がついに同点に追いついた。

その後、能動的に攻める浦和に対してG大阪もカウンターで脅威を与えたが、両者共に勝ち越し弾を奪えず、試合は延長戦に持ち込まれる。

迎えた延長戦は、呉屋を1トップとして長沢を左サイドに出したG大阪がより前に出るようになり、一進一退の攻防で進む。浦和は延長前半10分、ゴール前で李がチャンスを迎えるも、クロスからのダイレクトシュートはボールをミートできず、この好機を生かすことができない。

延長後半も好勝負が続く。よりゴールに迫る浦和は延長後半12分、ロングボールに反応した李が素晴らしいコントロールからペナルティアーク付近でシュート。しかし、これはわずかにバーの上へ外れる。

対するG大阪は延長後半14分に大チャンス。ボックス左に流れながらボールを受けた呉屋が厳しい態勢ながらもシュート。しかし、ディフレクトしたボールは右ポストの内側に当たる。ボールがゴールライン横に流れたことでチャンスが続くが、浦和DF森脇にこれをクリアされる。結局、勝負の行方はPK戦に委ねられることとなった。

運命のPK戦。先行のG大阪は藤本、今野、丹羽と3人目まで成功。対する浦和も阿部、ズラタン、興梠が決める。そして迎えた4人目、G大阪が呉屋のPKをGK西川にセーブされた一方、浦和は李が成功。最後は浦和の5人目である遠藤航が冷静に沈めて、浦和が2003年以来2度目の戴冠を果たした。