ジュビロ磐田は13日、2017シーズンの新体制発表会見を行った。

MF中村俊輔はこの会見に新加入選手として名波浩監督と共に出席。移籍決断の要因や、磐田というクラブの印象、抱負を語った。

◆MF中村俊輔(ジュビロ磐田)
――磐田の歴史
「僕が若い頃は名波さんをはじめ、代表選手が多い黄金時代。スター軍団がやっている感覚で、勝てない試合が多く、歯が立たなかった。今、そのチームに入れて、不思議な気持ち。ジュビロイズムを身体に感じて染み込ませて、グラウンドで発揮していきたい」

――これまでと違う青色のユニフォームに袖を通した感想
「さっき川又と喋っていて、全然似合わないねって言われた。だから、お前もだよって言い返しといた。でも、セルティックの緑と白のユニフォームは自分の中で最初しっくりこなかった。プレーしていってチームのために貢献していくうちに自分色に染めていけば良いかなと感じている」

――ジュビロ磐田移籍の決め手
「これというものはないけど、やっぱり名波さんの存在は大きいし、服部もそう。以前に一緒にプレーしていたというのは大きいことで、どういう方かもわかる。さっき名波さんも言っていたけど、部屋を行き来する仲じゃないけど、グラウンド上だったり、代表の色んな期間の中で人間性というのは見えてくるもの」

「1番は門を開けているというスタンス。あとは『人間性を重視する』『年齢は関係ない』という3つを言われただけで十分だった。基本は元にいたチーム(横浜F・マリノス)で(やる)っていうのがあった。だけど、ジワジワと状況も変わってきた」

――惹かれた名波監督の人間性
「1番は選手のことを第一に考えているところ。それをすごく感じることができるし、現役時代も自分のプレーだけじゃなくて味方がどうやったら良いプレーができるかとか、チームがこうだから自分が今何をすべきなのかを客観的に見ることができる人」

――ヤマハスタジアムの印象、静岡県の印象
「ファンの方の目が肥えているなと。昔からサッカー王国と言われているところなので。去年はたまたま点差が付いた試合になったけど、そういう印象よりもやられた印象の方が強い。サッカー専用スタジアムでファンとの距離も近いし、ホームの利を生かして『1点入ったら、3点取れるんじゃないか』という気持ちを抱かせるようなプレーをしつつ、相手のチームにとって嫌がられるような雰囲気をファンの方と作りたい。選手は監督から教えられるよりも、プレッシャーの中でやれば伸びる。そういう時間を増やせるように、選手がまず良いプレーを見せていければ」

――今回の移籍は自分にとってどういうものか
「イタリアに行ったときは完全に挑戦だったし、行きたかったのはスペインだった。自分が足りないのはフィジカルだったし、ヒデさん(中田英寿)に刺激を受けてイタリアに行った。セルティックのときは、チャンピオンズリーグが理由だった。ストラカン監督が僕のサッカー感を好きでいてくれた。スペインのときはボロボロになったとしても、一回は経験しておきたいという挑戦の気持ち」

「今は状況も年齢も違う。マリノスで単純なものでそうでなくなったときに、今まで普通だったものが普通じゃなくなった時に、普通のサッカーがしたいと。その矢先に名波さんがすぐ駆けつけてくれたのは大きかった。タイミング的にも。あとはマリノスでもそうだったけど、一回自分とプレーしたことがある指導者の下で一回やってみたいなと。B級ライセンスを取った僕としても勉強になる。もちろん、それが目的で来たわけではないけどね」

「ただ、ここでは全くのゼロだし、全員のスタートラインが一緒。自分も競争してレギュラーを取って、今シーズンできる基盤を作って、チームを繋ぐ。そういうことをやっていかないといけないという気持ちが大きい。自分がいいプレーして、FKも決めて、川又とかに良いボール出してってことはすごく大事だと思うけど、それだけじゃない。新参者かもしれないけど、落とせるものは落として、このクラブが良い方向にいくんだったらそれでいい。うるさいかもしれないけど、口を出すかもしれない(笑)」

――個人としての目標
「ジュビロのために総合的に何ができるかっていうことに常に気を配って、見渡してやっていきたいなと。例えば自主練。マリノスでもやってたけど若いFWを捕まえて『こういうトラップした方がいいから』と言ってパス出して一緒に練習したりしたい。逆に、ベテランの選手とよくコミュニケーション取ったりもしたい。今、32〜33歳の選手があと1年しかできないところを36歳になるまでジュビロに貢献し続けられるために何かができたらいい。自分自身、教わることの方が多いと思うけど、何頭も追うものがあるという『やりがい』があるから選んだ感じ」