子どもが親の思う通り動いてくれないとき、失敗して落ち込んでいるとき、励ますとき、つい言ってしまっていませんか?こんな言葉…

「あなたはやればできるのよ」

世の中に“子どもは褒めて育てましょう”という言葉が溢れています。でも、ただやたら褒めたり、励ましたらいというものでもないと思うのです。

今日は『1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話します。

わが子はどれ? 4タイプの子どもたち

どんなに努力しても思うような結果が出ないことは人生の中でしばしば起こります。失恋だとか就職試験で不採用だとか・・・。

これは子ども時代にもあります。例えば、運動会の練習を頑張ったけれども本番で転んでビリになってしまった、お受験で希望する小学校に合格できなかった、などなど。

“結果を出さなければやっていないのと同じこと”“金メダルじゃないと意味がない”などの価値基準で親がわが子を評価していると、次のような子どもになってしまうかもしれません。

私は仕事がら子ども達とすごろくやトランプをする機会があります。そんな中、勝負ごとに対してそれぞれの性格により色んなタイプに分かれます。

  1. 勝ち負けにこだわらず“参加していることに意義あり”の子。負けても勝っても嬉しそうに参加するタイプ
  2. 最後までゲームには参加するけれども、一等賞になれないと泣いて怒って、すねてしまうタイプ
  3. ゲームの終盤に差し掛かったとき「ああ、これ以上、残りのカードを頑張って取っても、優勝できないな」とわかった途端手を抜くタイプ
  4. 優勝できないとわかると「もう、止めた〜」と途中から棄権するタイプ。運動会の徒競走でも優勝できないとわかると途中から歩いてしまうタイプ

勝ち負けにこだわらない子はおっとりしていて競争心がない子ですね。最後まで参加して負けて泣き叫ぶ子は負けん気が強い子です。

でも、ちょっと問題なのは「3」「4」のタイプ。

ある意味、「一番でいないと気が済まない、結果でない自分が許せない、だったら途中からわざと負けて自分の弱さを受け止めたくない」と思っている、ある意味、精神的なタフさがない子です。

こういう子の中には、親から「一等賞になって偉いね」「優勝して立派だね」と言われ続けたり、「結果を出さないと意味がない」「白か黒はっきりさせる」「全か無か思考」(オール・オア・ナッシングでその中間がない指向)風に育てられていたケースがあります。

「やればできる」で育った子、相反する2つの心配

1. 何事にも自信が持てない

ある意味、「あなたはやればできるのよ」といった言葉には「今、あなたは努力していない」と批判している面もあります。「今はできていない」という意味にもとれます。

不器用でなかなかうまく靴紐が結べない、折り紙がうまく折れない、お受験のためのテストの点数が悪いなど、子どもは自分が“できていない”という現実を人に言われなくとも目の当たりにしています。