「自身のルーツでもあるギリシャの伝統的なアートをコレクションのテーマとして取り上げたいとは思いもしませんでした。ありきたりだと思っていたからです。けれど、(今季は)ありかも?と思えたのです」と、ショー終了後に彼女は言った。カトランズは青銅時代最大の遺跡、クノッソスや女性によって切り開かれたとされるミノス文明などにフォーカスをあて、古代文明を彷彿とさせるモチーフをドレスやチュニックのプリントデザインに落とし込んだ。

襟や肩に渦巻きのような装飾が施されたボディコンシャスなドレスには馬に乗った兵士が描かれており、幾難学的な模様が全体にデザインされた鮮やかなドレスのフロント部分には聖職者のような女性が見られ、オリーブの木のエンブロイダリーがアクセントとなったジャケットやトップなども登場した。メアリー・カトランズが披露した自身が得意とするプリントデザインを自身のルーツと融合させることで、見事に古代文明をモダンに昇華させた。