第二次世界大戦の爪痕が残るイギリス美術コレクションや近現代美術コレクションを所蔵・管理しているテート・ギャラリーでクリストファー ケインが披露したコレクションは、自身の故郷でもあるスコットランドでの幼少時代と、戦後世代が持つリサイクル精神を融合させたものだった。

シルバーの丸いリベットでつなぎ合わされたニットトップや、ユニークなカッティングが施されたジャケットとパンツには不揃いなボタンやアクセントが加えられていた。他にも書斎に貼られていたポラロイド写真がコートのプリントに使われたり、クロックスサンダルやイヤリング、リングなどには色や形が異なる様々なクリスタルやストーンが使用されており、卓越したもの作りの技術も感じられた。彼が披露した今季のコレクションは、身の回りのあらゆるものをユニークにデザインに落としこんだ遊び心に溢れていた。