「華道家 假屋崎省吾の世界」は、目黒雅叙園内の東京都指定有形文化財「百段階段」を舞台に、毎年秋に開催されている華と芸術の祭典だ。

美輪明宏から「美を紡ぎだす手を持つ人」と称され、華道歴35周年を目前に控える假屋崎が、自身がデザイン・プロデュースした優美な着物と秋の草花、そして百段階段ならではの空間美を融合して唯一無二の世界を展開。過去17年で100 万人を超える来場者を集めてきた。その同展が今回でフィナーレを迎える。

常に新しい挑戦を続ける假屋崎氏が、今回着目したのは「希少となった日本の伝統工芸品」。日本全国で優れた技術を持ちながらも後継者がおらず、巧の技が途絶えかけている名品に出合い、もう一度それらの価値を世の中に伝える機会を作るため、彼の紡ぎだす美の世界の中で、匠の技に新たな命を吹き込んだ。

徳島県美馬市の「和傘」や沖縄県の「首里織り」など、全国各地の伝統工芸品が、優美な花の世界で新たな魅力を開花する。