話題の「パラダイム」「ステルス2」からすでに大ヒットしている「G430」まで、 鹿又が計23モデルのドライバーを試打。 さらに4人のアマチュアにも打ってもらい「1番飛んだドライバー」を選んでもらった。今回は人気の「パラダイム」4モデルの試打結果をご報告。

やはり“パラダイム”の飛距離性能はすごかった!最新ドライバー試打検証
鹿又+アスリートからシニアゴルファーまでタイプの違う4人のアマチュアも徹底試打!

今、考えられる最先端の構造

キャロウェイ パラダイム

やはり“パラダイム”の飛距離性能はすごかった!最新ドライバー試打検証
SPEC●ヘッド素材/鍛造FS2Sチタン(フェース)、8-1-1チタン(ボディ)、トライアクシャル・カーボン(クラウン)、フォージド・カーボンコンポジット(ソール)、ペリメーター・ウエイト約13.5g●体積/460cc●ロフト角/9、10.5、12度●長さ/45.5インチ●シャフト(フレックス)/ベンタスTR 5 for Callaway(R、SR、S)など●価格/9万6800円〜

ボディ中央部分のすべてをカーボン素材にしたのは、今、考えられるなかで最先端の構造だと思います。キャロウェイはボールスピードの速さが特徴ですが、新構造によってカップフェースの効果がさらに大きくなり、ミスヒットにも強くなっています(鹿又)

(若者代表・関さん)小細工や調整をしなくても簡単に真っすぐ遠くへ飛ぶ。飛距離と方向性を兼ね備えていますが、かなりのハイレベルです。ツアープロにも好評を得ているようですが、このミスへの強さや曲がらなさは、アマチュアにこそ大きな恩恵があるんじゃないですかね。

(アスリート代表・玉村さん)つかまりすぎることがなく、安定してストレート弾道が打てますね。スピン量を抑えつつも、適度に打球も高く上がってくれるのでロースピンの「棒球で飛ぶ」感覚がありました。ヘッドスピード43m/秒前後にピッタリだと思います。

「X」は“ほんのり”つかまる系

キャロウェイ パラダイム X

やはり“パラダイム”の飛距離性能はすごかった!最新ドライバー試打検証
SPEC●ヘッド素材/鍛造FS2Sチタン(フェース)、8-1-1チタン(ボディ)、トライアクシャル・カーボン(クラウン)、フォージド・カーボンコンポジット(ソール)、スクリューウエイト約5g●体積/460cc●ロフト角/9、10.5、12度●長さ/45.5インチ●シャフト(フレックス) /ベンタスTR 5 for Callaway(R、SR、S)など●価格/9万6800円〜

ドロー設計の「X」ですが、極端につかまるというよりも“ほんのり”つかまりがよくなった印象。おそらく、アマチュアだと「パラダイム」と「パラダイム X」のどちらかにマッチするタイプが多いと思いますので、この2本は絶対に試打してみるべきです(鹿又)

(若者代表・関さん)チーピンもちのフッカーの僕には「X」は合わないと思ったらそうでもなかったです(笑)。やさしさはつかまりのよさだけでなく、ボールの上がりやすさも秀逸なので、低いフックになりません。右打ち出しからハイドローを狙って打つと、すっごい飛びます!

(中級者代表・石井さん)構えたときの投影面積の大きい顔も好きですし、私にとってはちょうどいい感じのつかまり加減だったので、安定して飛ばすことができました。打球の高さもイメージしたとおりです。かなり下側で打ったときも打球が高く上がってくれます。

「軽さ」が「速さ」につながる!

キャロウェイ パラダイム MAX FAST

やはり“パラダイム”の飛距離性能はすごかった!最新ドライバー試打検証
SPEC●ヘッド素材/鍛造FS2Sチタン(フェース)、8-1-1チタン(ボディ)、トライアクシャル・カーボン(クラウン)、 フォージド・カーボンコンポジット(ソール)、スクリューウエイト約5g●体積/460cc●ロフト角/9.5、10.5、12度●長さ/45.75インチ●シャフト(フレックス)/SPEEDER NX 40 for Callaway (R、SR、S)●価格/9万6800円

決してシニア限定ではなく、ヘッドスピード35から40m/秒のゴルファーが打つとヘッドスピードが上がって飛距離アップに直結すると思います。軽量ドライバーであってもシャフトが暴れることなく、スイング軌道が安定してくれます(鹿又)

(若者代表・関さん)「G430 HL MAX」に続いて、こちらも250ヤード超えを連発!すっかり軽めのクラブに魅了されてしまいました。「MAX FAST」の長所は、高い球で飛ばせるところ。打球が上がる人ならロフト9.5度がオススメです。

(シニア代表・青木さん)軽量モデルですが、長さもほかの兄弟モデルより長い。こういうクラブは7、8割の力加減で打つといいんですよ。思惑どおり軽く振ったら振り遅れないし、タイミングもばっちり合う。一生懸命振らなくてもいいので、体力を温存しながら飛ばせますね。

前作よりやさしさアップ!

キャロウェイ パラダイム ◆◆◆(トリプルダイヤモンド)

やはり“パラダイム”の飛距離性能はすごかった!最新ドライバー試打検証
SPEC●ヘッド素材/鍛造FS2Sチタン(フェース)、8-1-1チタン(ボディ)、トライアクシャル・カーボン(クラウン)、フォージド・カーボンコンポジット(ソール)、スクリューウエイト約2g+バック約14g●体積/450cc●ロフト角/8、9、10.5度●長さ/45.5インチ●シャフト(フレックス)/TENSEI 55 for Callaway(SR、 S)など●価格/9万6800円〜

「パラダイム」は「ローグST」より少しスピン量が減った印象ですが、ヘッドスピードが速い人が打つとスピン量が少し増える傾向がある。だからハードヒッターが「トリプルダイヤモンド」を打つと、ロースピンになりすぎないやさしさを感じるでしょう(鹿又)

(若者代表・関さん)ほかのパラダイムとは顔があきらかに違っていて、僕好みの洋ナシ型。エピックやローグではハードだといわれていた◆◆◆ですが、これは僕でもいい球が打てるし、何よりも左へ行かないのがとてもいい。女子プロでも使用者が増えるんじゃないですかね。

(アスリート代表・玉村さん)コンパクトなヘッドサイズで「逃げ顔」になっているので、構えた瞬間に左に行く怖さがありません。私のヘッドスピード(約50m/秒)でも思いっ切り叩けますし、叩けば叩くほど打球が飛ぶのが楽しい。ただし、ミスヒットには少しシビアですね。

いかがでしたか? 今回はキャロウェイパラダイムシリーズの紹介でした。お気に入りの1本をぜひ探してみてください。

やはり“パラダイム”の飛距離性能はすごかった!最新ドライバー試打検証

試打・解説=鹿又芳典●かのまた・よしのり/ 多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。

構成=野中真一、編集部
写真=田中宏幸
協力=ジャパンゴルフスクール