794年の平安遷都の際に遷座した、伊勢神宮、松尾大社などと並ぶ格式ある名社。現在の社殿は1624〜44年の寛永年間の造営で、平野造とも呼ばれている。国の重要文化財に指定されている本殿が2棟南北に立ち、北よりご祭神四座の今木皇大神から順に祀られる。“東は祇園、西は平野”と言われ、江戸時代から桜の名所として有名で、境内には約60種400本の桜が植えられている。訪れるたびに異なる桜に会えるのも魅力の一つ。

■ 文化財

<本殿(重要文化財)>4殿2棟から成り、いずれも“平野造”と称される独特の形式。

<拝殿(京都府指定有形文化財)>拝殿内には寛文年間に海北友雪(かいほうゆうせつ)が描いたとされる、三十六歌仙の絵が掲げられている。

<南門(京都府指定有形文化財)>1651(慶安4)年に、御所の旧門を下賜(かし)されたもの。

■ ご利益

子宝祈願、縁結びなど

■ その他の見どころ

<本殿>女の守り神・比売大神(ひめのおおかみ)を祀ることから、子宝や良縁のご利益を授かれるのでお参りを。

<すえひろがね>現在確認されている日本最大の餅鉄(べいてつ)。石の力を授かる「授かる守り」(各種800円)が授与所にある。

<ご神木の楠>樹齢400〜500年のクスノキが平野神社のご神木。樹高約24m、幹周約5mの大楠で、実際に触れることもできる。

■ ライトアップ

毎年3月下旬〜4月上旬(予定)に桜苑や神門内などをライトアップ。提灯や灯籠で照らされた境内には屋台なども出店。夜桜観賞を楽しんで。

■ 混雑状況

<昼>観桜期は混雑する。それ以外のシーズンは比較的快適に過ごせる。

<夜>観桜期は屋台などで大にぎわい。桜をゆっくり見るなら閉門間際がおすすめ。

■ 紅葉

カエデなど。見ごろ11月上旬〜下旬。イチョウの黄色やカエデのオレンジ色と、秋のコントラストが美しい。

■ 桜

楊貴妃、平野妹背など約400本。見ごろ3月中旬〜4月中旬。珍しい桜が多く、衣笠桜などここでしか見られない貴重な品種も咲くので必見。

■ 年中行事

<4月>桜花祭/毎年10日に行われる。午前の神事に続き、午後は騎馬や織姫達の神幸列が氏子地域に繰り出す。

<6月>夏越の大祓/日常での罪や心身のけがれをはらう、祓いの儀や茅の輪(ちのわ)くぐりなどが行われる。

<9月(年により異なる)>名月祭/仲秋の名月に琴の演奏や日本舞踊などを奉納する。

【関西ウォーカー編集部】