2021年4月の退職をきっかけに、Twitterに漫画を投稿し始めたやぎ公(@yagi_kou_)さん。30年間勤めた職場での経験などをもとに描く「ネコ谷さんは会社員」は、ふつうの会社員・ネコ谷さんや、現代っ子の憎めない後輩・チュー尊寺君など、個性豊かなキャラクターが繰り広げる意外とリアルな会社員生活を描いた漫画として注目を浴びている。

今回はスーパーでの出来事を描いた漫画を紹介するとともに、作者のやぎ公さんに本作を描いたきっかけなどを伺った。

ある日の会社帰り、スーパーに寄ったネコ谷さん。買い物を済ませ、混み合うなかレジに並んでいると…。

何と、ネコ谷さんの前にしれっとオバサンが割り込んできた!!

ネコ谷さんは、直接注意をせずにこのオバサンを撃退するのだが、一体どうやって…!?

作者のやぎ公さんも本作のような経験をしたことがあるのだろうか…。ご本人に話を聞いてみた。

――今回のお話を描いたきっかけを教えてください。

この漫画のような露骨な割り込みではないのですが…。近所のスーパーで買い物中、なるべく空いているレジに並ぼうと考えていたとき、中年男性がスナック菓子だけを持って並んでいたのを見て「この列は早く進むな」と思い、その列に並んだんです。するとその後にこの方の奥さまらしき人が、食材等山盛りになったカートと一緒に現れて…。割り込みではないのですが、私にとっては割り込みされた感が強く、モヤモヤした思いを漫画に描いてスッキリしたい!と、このネタを考えました。

ほかにも例えば、スーパーのレジの人にキレてる方とか、飲食店で店員さんにクレームをいれてる方とか…いろいろとマナーが悪い人を見かけたことはあります。

――本作は、割り込んだ方が意外な人物だった、というオチもおもしろかったです。こういった、各キャラのサイドストーリー的なもので、今後描いてみたいものがあれば、教えてください。

そうですね。ときどき、イヌ川課長の奥さまが登場したりしてますが、ネコ谷さんはじめ、課内の皆さんの家族とかも登場させたり、ネコ谷さんに合コンさせたり等々、サラリーマンネタ以外のお話も描いていきたいなぁ、と考えています。

急いでいても、やはり「割り込み」はルール違反。でも、直接注意するのは勇気がいる…という人もいるのでは。皆さんは「割り込み」された経験、あるだろうか?


取材協力:やぎ公(@yagi_kou_)