2016/09/23 23:26 ウェザーニュース

昨日22日から秋分の初候「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」の時期となりました。

暦の上では雷がおさまる時期とされていますが、実はあてはまる地域とあてはまらない地域があるようです。

秋の雷はどうして起こる?

夏の雷は、太平洋高気圧の湿った熱い空気や強い日射によって、地表面付近の空気が熱せられることにより発生します。

一方、冬の雷は、日本海の温かい海面と上空の寒気により起こります。
大陸からの冷たい季節風によって海上に発生した雲が、暖流に吹きつけられると、その温度差によってできた水蒸気を含み、雷雲を形成するのです。

では秋の雷はどうかというと、秋(春も同様)は寒冷前線メインで、非常に独特です。
冷たい空気によって暖かい空気が押し上げられる時、上昇気流が発生します。その時、雷雲が作られ、雷発生という流れになります。

秋の雷が発生しやすい場所

夏の雷が太平洋側の内陸部で多く発生するのに対し、秋の雷は日本海側で発生します。
特に、雷を起こす原因となる上空の寒気は北ほど強いため、北日本の日本海側で注意が必要となってきます。

場所ごとに比較

夏に雷がよく起こるとされている宇都宮市。特に7・8月の割合が高くなっていることがわかります。
一方、秋の雷に注意が必要な秋田県は、10・11月の割合が高くなっています。

ここでもう一つのデータを見てみます。
青森県の中でも太平洋側に位置する八戸市は、宇都宮のように7、8月の割合が高くなっています。
しかし、日本海側に位置している青森市は夏の3ヶ月(6・7・8)よりも秋の3ヶ月(9・10・11)のほうが雷が多く発生していました。

秋の日本海側は雹が多い!?

秋に発生する雷の場合、雹(ひょう)を伴う可能性が夏よりも高くなります。

夏も積乱雲から雹が降ってきますが、気温が高いため、地上に落ちる前に雨になります。
しかし、秋は気温が低くなるので、上空の雹が解けずに降ってくることが度々あるのです。
降雹により車や農作物に被害が及ぶこともあるため、秋の雷は油断なりません。

九州や内陸部では、これからの時期、確かに雷が収まります。しかし、北日本の日本海側では、むしろこれからのほうが要注意のようです。

1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、それぞれをさらに6つに分けた24の期間を「二十四節気」といいます。

そしてこれをさらに初候、次候、末候の5日ずつにわけて、気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候です。

次回は秋分の次候「蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)」についてご紹介します。