2016/09/25 07:36 ウェザーニュース

9月もあと1週間ほどで終わりを迎え、いよいよ秋も本番となります!

そこで今回は、紅葉とともに秋を代表する美しい草花についてご紹介します。

秋の七草って?

秋の七草とは、ハギ・キキョウ・クズ・フジバカマ・オミナエシ・オバナ・ナデシコのことです。

春の七草はおかゆにして食し、一年の無病息災を祈りますが、秋の七草は食べるわけではなく、ピンクや黄色、紫など可憐な姿を目で楽しみます。

秋の七草の由来

奈良時代の歌人、山上憶良(やまのうえのおくら)は万葉集で以下のような歌を詠みました。
「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七草の花。萩の花、尾花、葛花、撫子の花、女郎花また藤袴、朝貌(あさがお)の花」

秋の七草はこの歌が由来となっており、秋を代表する草花として親しまれるようになりました。

ちなみに、尾花というのは、ススキのことで、朝貌というのは、一般的によく言われるヒルガオ科の朝顔ではなく、キキョウの様です。

秋の七草は夏が見頃?

上の開花時期一覧を見ると、ほとんどの花が夏頃から開花しています。
また、キキョウは6〜7月、オミナエシは8月〜9月に一番の見頃となります。

秋の七草なのになぜ、夏から花を咲かせたり、夏に最盛期を迎えるものが多いのでしょうか。

どうもその理由は旧暦にあるようです。旧暦の秋というのは7月・8月・9月。
今では夏に分類される7月・8月ですが、昔はこの時期に咲く花たちこそ秋の花だったわけです。

絶滅の危機?!

環境省では、絶滅の恐れがある野生生物をとりまとめて公表しているのですが、実はその中に、秋の七草も入っているのです。

キキョウは「絶滅の危険が増大している種」として、フジバカマは「現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては絶滅危惧に移行する可能性のある種」に指定されています。

また、地域によってはナデシコやオミナエシも近年、減少傾向にあるようです。

なかなか身近で見ることが難しくなっているようですが、秋のレジャーで山などに行く際は、秋の七草を探してみるのもよいかもしれません。