2016/09/24 20:05 ウェザーニュース

「暑さ寒さも彼岸まで」とよく言われますが、まさに秋を感じるこの頃。
ただ、実は今年は、昨年よりも”秋の到来”が遅くなっています。
しかも、この先もすんなりと秋が深まるわけではなさそうです。

今年の「秋感」は秋分から

先日の秋分の日に『今の季節感』を調査してみました。

全国の約13,000名の方からの回答を見ると、秋のはじめと答えた方が74%となり、ついで秋本番が16%。
ひとつ前の二十四節気”白露(9月7日)”では夏の終わりが一番多くなりましたが、今回、秋感がグッと高まりました

ちなみに昨年は、白露の時点で既に秋のはじめが最も多くなっています

白露・秋分の季節感から考えると、今年は昨年より秋の到来が少し遅いようです。

今年の秋はなぜ遅い?

要因は、台風のコース変化と秋雨前線

原因は、ここ2週間くらいの日本付近の気圧配置、つまり秋雨前線の発生に原因がありそうです。

8月から9月はじめにかけて相次いで日本に接近、上陸した台風は、例年のこの時期のコースとは異なり北へ向かうことが多く、これによって熱帯起源の蒸し暑い空気が日本列島にもたらされていました。

ところが、台風13号、ついで16号はそれまでの台風のコースと異なり、本州南岸を東進しました。
そして、台風13号が消滅(9月8日)した後からは、日本の南岸に秋雨前線が発生、停滞しました。

ようやく秋の空気が到来

前線は異なる質の空気の境目に発生するものです。
秋雨前線は、夏と秋の空気を分ける前線(空気の境目)ですので、それが日本の南にできたことによって、本州付近は秋の空気のエリアに入って、南側の夏の空気が流れ込みにくくなったことが要因と考えられます。

また、前線の影響で、曇りや雨の日も多くなって日差しの暑さもなくなってきたこと、さらに熱帯夜も減ってきたことで、秋の気配を感じられる体感になったようです。

台風のコース変化は高気圧の仕業

台風は北上コースから東進コースへ

台風12号までと、13号からのコースの違いは、高気圧の位置の違いによるものと考えられます。

今年は、太平洋高気圧の位置が例年と異なり、例年は日本の南海上で強くなる高気圧が、8月中は日本の北東の海上で強くなりました。このため、高気圧の縁に沿って北上する台風は相次いで日本列島を北上して、北海道や東北地方に大雨災害をもたらしました。

ところが9月になると、太平洋高気圧は南側へ位置を変えて、やっと本来の位置である日本の南海上で強まりはじめました。

このことによって、台風の通るコースも変化して、本州付近を東進するコースになってきました。また、この太平洋高気圧の北側に乗っかるように、本州南岸に前線が停滞し始め、南からの夏の空気の北上を前線がブロック。本州付近は秋の空気に包まれ始めたです。

このまま秋は深まる?残暑が戻る?

今後は夏のような暑さが復活!

さて、このまま順調に秋が深まっていくのかというと、そうではなさそうです。

実は、 秋のはじめの体感は一時的に去って、この後は再び夏が戻ったような体感になる可能性があります。
日本の南海上にある太平洋高気圧が勢力を強め、前線を押し上げることで夏の空気が北上して、週明けは西・東日本では再び30℃を超える予想。ムシっとした夏の終わりの体感になりそうです。

猛暑にまでは達しない予想ですが、少し気温が下がっていたところでの気温上昇。体感温度の変化で体調を崩さないようにご注意ください。