2016/10/11 19:36 ウェザーニュース

この時期になると、昼よりも夜の時間のほうが長くなります。肌に感じる夜風は冷たさを帯びて、空気が澄んでいるのを感じます。

さて、そんな秋の夜長は星を見るには調度良い季節。星を見ながら素敵な夜を過ごしてみませんか?

秋の大四辺形

春、夏、冬にはそれぞれ大三角形と呼ばれる星の並びがありますよね。
しかし、なぜか秋だけ三角形ではなく、四角形なんです。ちなみに呼び方は四角形ではなく「四辺形」のようです。
この四辺形は、ペガスス座の一部になるため、別名ペガススの四辺形と呼ばれています。

今月注目の秋の星座

【ペガスス座】
翼が生えた天馬の姿を表しており、先程紹介した秋の大四辺形を形作る大きな星座です。

【カシオペヤ座】
明るい5つの星がWの形に並んでいます。街なかでも明るく、特徴的な形で見つけやすい星座です。

【アンドロメダ座】
ペガスス座と並ぶ大きな星座で、秋の大四辺形の一部。
アンドロメダ座の腰のあたりにはアンドロメダ銀河があり、山など灯りのない場所で観測すれば、銀河を肉眼で見ることも可能なようです。

【みずがめ座】
ペガスス座のすぐ下に見えるみずがめ座。水瓶をかかえる美少年ガニメデスの姿を表しています。暗い星が多いため、見つけるのが少々困難かもしれません。

【みなみのうお座】
空でひっくり返って(お腹を上に向けて)、みずがめ座の流すお酒を飲んでいる姿が見られます。まさか、酔っ払っている?

古代エチオピア王家の物語

王ケフェウスと王妃カシオペアの間に生まれた、美しい王女アンドロメダ。
エチオペア沿岸で暴れる化け鯨(くじら)ティアマトの災害から国を守るため、アンドロメダは生け贄になることに。
それを救ったのが、メデューサ討伐帰りのペルセウスです。天馬ペガススに乗り、ティアマトを石化し、見事アンドロメダを救出。
それをきっかけに、二人は夫婦になりました。

今月の天体イベント

オリオン座流星群

オリオン座流星群は、10月21日に最も多く流星が現れる極大となります。
観測するならば、20日(木)夜遅く〜21日(金)明け方か、21日(金)夜遅く〜22日(土)明け方がおすすめです。

しかし、下弦前の月が夜空を照らしているため、流れ星は見えにくく、1時間に3個程度とのこと。
気長に待つ必要がありそうです…。

土星と金星の接近

土星と金星は、今月上旬には大きく離れているのですが、その後、金星が徐々に土星に近づき、30日には見かけの位置が約3度(月の見かけの直径の約6倍)まで接近します。

この日の前後数日間は、金星と土星はかなり接近して見えます。

秋の夜をゆっくりと楽しむ

天の川がきれいに見える夏や一等星だらけの冬に比べると、暗い星が多い秋の星座は少々地味に感じるかもしれません。
しかし、空気が澄んでいるため、山や草原など灯りの少ない場所に行けば、星の輝きを捉えることができます。

夏のムシ暑さや冬の厳しい寒さはないので、秋の天体観測は、外でゆっくりと行ってみるのも良いかもしれませんね。